まつり縫いさんさんの投稿一覧

投稿
25
いいね獲得
22
評価5 92% 23
評価4 4% 1
評価3 0% 0
評価2 0% 0
評価1 4% 1
1 - 10件目/全19件
  1. 評価:5.000 5.0

    どう見てもアスミに勝ち目はない

    主人公のアスミ36歳、タワマンに住むことになったが、そこで偶然、学生時代に自分をいじめていたクミコと再会する。子どもは同い年で、アスミの意に反して、ママ友仲間となってしまう。過去の恨みが吹き出るアスミ。ここで、アスミとクミコの決定的な違いがわかる。アスミは直情に任せて、感情のままに発言してしまう。一方、クミコは常に周囲を計算し、どう思われるか、今後どういう立ち位置に自分を起きたいかなど、計算ずくで動く。いじめのトラウマが残るアスミはかわいそうではあるが、軍配は常に冷静なクミコにある。この状況で、クミコを悪い人だと思う人はいない。どんどん追い詰められるアスミ。病むねえ・・・

    • 3
  2. 評価:5.000 5.0

    最高のファンタジーですよっ

    ネタバレ レビューを表示する

    これもう大好きで、ヒロインのエドナ(領主イーライの侯爵夫人)は、実は先王の息子(イーサン王子)として育ったが、革命で先王が粛清され、女性として生きることになる。そして戦いで焼けただれたウェストフィールドの領主であるイーライの元に嫁ぎ、公爵夫人となる。そして隣のポーリッド領が攻めてくるのだけど、イーライの留守中、エドナは指揮をとって、敵と戦う。もうかっこよくてイケメンなヒロイン。そしてそんな彼女にほれてしまったイーライの、デレぶりが良い!

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    女が生きにくい時代?

    主人公の、いちかは、戦争でご主人を亡くした後家さん。といっても34歳で、料理の腕もあり、ホテルに勤めている。ここまでは自立した女性って感じのストーリーでよかったのに、叔母が貪欲な性格で、むりやり19歳の男子と結婚話を進めてしまう。いちかには、実家の料亭を継ぐ長女という足かせがあり、かわいそうな立場。現代より、こういうのが厳しい時代背景なんだろうな。再婚相手が良い人ならいいのだが。

    • 1
  4. 評価:1.000 1.0

    妹の嫁ぎ先に勝手に出入りできる姉

    意地悪な姉と、自己肯定感低めな妹(メイリン)。妹は、仙女でもないのに仙女のふりをして、姉の身代わりとして将軍家に嫁ぐ。その将軍家は、呪いをかけられており、仙女の房中術で呪いを解かないと、このまま30歳を迎えずに亡くなる、という設定。さて、恐ろしいと噂の将軍様はイケメンで、ヒロインのメイリンにとても優しい。それを妬んだ姉がメイリンと入れ代わり、将軍家の嫁に成り代わろうとする。ここで、違和感。外出するのに旦那様(主である将軍様)の許可が必要とわざわざ描写しているにもかかわらず、姉がメイリン(今では将軍家の女主人であり奥様)のプライベートな部屋に勝手に出入りできる。姉妹であっても、メイリンは今は他家の人間。妹の嫁ぎ先に勝手に出入りできることがおかしい。若年層の読者はこれで良いのかもしれないが、あまりに読者をバカにしていると感じました。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    時子さんを応援したくなるストーリー!

    時子が女として生きにくい時代を強く歩む姿が良いですね。そして呉服店の店主である虎の、人を信じる力が魅力的。そして上司の鷹頭の美形男子っぷりがすごい。鬼上司なのに、時子の良さを引き出していく。作家の白石さんも個性的で好き。また明治という時代背景がわかる物語でもあります。こんなに早くから、周囲に結婚をせっつかれるんですね。着物や洋装の変遷も、この物語ではじめて知りました。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    そもそもミリンは教師に向いてない

    やさしくされたい...んだろうなウビン君は。だから不器用に手を差し伸べてしまったミリン先生に、執着してしまった。途中でキム先生が注意したように、スマホの連絡先をウビンに教えたりするべきじゃなかった。教師はどの生徒・児童にも平等でないとどこかで歪む。ウビンはミリンに期待してしまったんだよ。自分の全部を受け止めてくれるって。ミリンは精神不安があるから教師にそもそも向いてないと思う。しかも彼氏の一般論に流されて、ウビンに良かれと思ってやってしまったことが全部裏目に出てる。教育学部とか児童心理学とかやってないのかな?その点、キム先生はしっかりしてる。これはジャンルにしたら「羊たちの沈黙」みたいなスリラーになるのかな?面白かった。ラストが物足りないかも。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    スミカの心の成長に泣ける。名作です。

    ラストまで読んだのに、2週目読み中で止まらない。親戚をたらい回しにされていたスミカは遠縁の昭明さん(高校の倫理の教師)の家に同居することになる。それまで人とかかわってこなかったスミカが昭明さんの深い包容力で本来の自由な心を取り戻し、自我に目覚めていく。友人のまゆや類、ジン君、そして昭明さんのお母さん。みんな個性的。素晴らしい名作です。

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    不器用な龍生を応援したくなる

    地元大好きの青子と、いわゆるよそ者の龍生。器作りの過程で意見がぶつかり合うけれど、それはどちらも真剣に器作りに向き合ってるから。一見、大ざっぱでアバウトに見える青子には彼女なりのこだわりがあるし、実は包容力のある女性。元カレの熊平なんかにはもったいない良い人です。そんな青子の本当の性格というか心のあり方を見抜いて、知らないうちに好きになっていた龍生。不器用な彼の真剣な愛を応援したくなる、そんな物語です。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    坊主が人魚と付き合ってる?斬新な設定

    人魚が肉厚の存在感で関西弁!そしてワカメ干してるし?人間の方は兄弟弟子の間のほのかな嫉妬。真面目な努力家で、サーフィンなんかしたことないシュウインは、屈託なく明るく読経もうまいコウインに対し、複雑な気持ち。でもそれを認めてしまうとなんかよけいに自己嫌悪するから、自分の本心にフタをしてる。コウインがいいやつなだけに憎めないし。これから二人の男の葛藤がはじまるのかな?

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    じわる文学作品

    ネタバレ レビューを表示する

    母の恋した円さんを恋愛対象として見てしまう螢子には賛否両論ありそう。一方で、おじさんの年齢になってもなお、好きな思いが消えない円さんには共感する。そんなに魅力的だったのかは疑問だけど、好きという執着って案外、説明できないものだから仕方ない。あと光があまりに良い子で、逆にリアリティがないなんて思ってしまったのは、私がひねくれているからです(苦笑)。文学作品のように味わい深い作品でした。ただ方言が雰囲気出してるけど意味がわかりにくいところがありましたね。これは私の読解力の問題かな。長編が好きな方にオススメ。

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています