5.0
出てくるキャラが愛おしくて
90年代、岡崎京子は現代に生きる少女を描かせたら、天下一品でした。
欲望に忠実で、わがままで、愚かで、純粋で、思いっきり恋をして、友達と笑って
そんな少女たちのヴィヴィッドな群像が詰め込まれた短編集です。
読んでいて、笑いつつも、泣けてきて、愛おしくなってきます。
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90年代、岡崎京子は現代に生きる少女を描かせたら、天下一品でした。
欲望に忠実で、わがままで、愚かで、純粋で、思いっきり恋をして、友達と笑って
そんな少女たちのヴィヴィッドな群像が詰め込まれた短編集です。
読んでいて、笑いつつも、泣けてきて、愛おしくなってきます。
出てくる登場人物が、どれも美男美女。本編でも美形キャラが多く登場してきましたが、
この外伝に出てくるキャラはみな息をのむほど美しい。池田先生の絵は紙面からキラキラした輝きが溢れています。
ただ美しいだけではなく、妖しい色気が漂う。それが今回の危険な香りがするストーリーとマッチしてます。
本編ではお亡くなりになったオスカルとアンドレではありますが、このエピソードでは生き生きとして健在です。それだけでもうれしい! 加えて、池田先生の絶頂期の筆が冴えわたっています。
『ベルサイユのバラ』本編では描ききれなかった、各キャラのエピソード集です。
アンドレが、ロザリーが、アランが、ジェロ―デルが、フェルセンが、ル・ルーが、ジャルジェ将軍と奥様が、そしてオスカルさまが。池田先生、よく補完してくださいました。個人的にル・ルーが見事にオスカルの面影を宿す小さな貴婦人になったこと、そしてジェロ―デルが某有名漫画とコラボして永遠の時を生きる存在となったエピが好きです。
カバ丸と疾風の幼少期の物語、ここから2人の物語が始まりました。
二人の共通点は、幼い時に両親を失ったこと。まだまだお母さんに甘えたい年なのに、健気な2人の姿にほろりとします。
そんな中、都会から(命を絶つために)伊賀の山に来た星子。はじめは子どもなんて鬱陶しいと感じていた星子だったけれど、彼らと触れ合ううちに、いつしか生きようと心が変わってくる・・・
亜月先生のヒューマニズムが存分に発揮された作品、そして幼少期のカバ丸と疾風の可愛らしい姿が描かれてます。
他、短編2遍も優しさと熱さが相まった素敵な作品です。
伊賀忍者の末裔で、驚異的な運動神経、豊富なサバイバル能力、旺盛な食欲。そんな唯一無二なキャラのカバ丸くんがあまりに魅力的で、小学生の時に夢中になって読みました。思えば、初恋のキャラだったかも。お話も、学園ドラマから駅伝大会、伊賀の里での合宿、高校野球まで、どの場面でもカバ丸の活躍が描かれ、画面を飛び出さんばかりに自由自在に駆け回る。
〝・・・でいっ”とか〝よぉ”とかのカバ丸語もマネしました。どの登場人物もキャラが立っていて、魅力的。女性キャラは大久保麻衣ちゃんはもちろんかわいいのですが、野々草かおるさんとスーばあさんが最高です。
笑って、痛快で、心温まる素敵なお話なので、ぜひ、多くの人に読んでいただきたい作品です。
かわいいかわいいキャラ達。白黒でも十分可愛いのですが、それに色がつけば、かわいさ倍増です。ああ、このキャラはこんな髪の色で、こんな色の服を着ているのね、と思って、ほほえましい読ませてもらいました。ミッフィーの作者のD・ブルーナさんも限られた色しか使いませんでしたが、それゆえ、単純な中にも印象的な世界が広がる絵本となっていました。森下先生のこの『少年アシベ』も綺麗な色遣いで、こどもから大人まで読んでいて気持ちの良い漫画だな、と感じます。
森下裕美先生の描く線は、本当にまろやかで、そしてそこから生み出されるキャラはかわいらしい。見ていて心が癒されます。恐れながら、一度マネしてキャラを描いてみようと試みましたが、本当に難しい。唯一無二の造形です。ちょっとズレれば、かわいさが失われてしまうのです。そして、4コマでちゃんとオチをつけてくれる構成も見事。クスっと笑える、そして人を傷つけないギャグです。見ていて幸せになる漫画。ゴマちゃんやアシベ君が本当にいたら、ナデナデしたい衝動に駆られます。
少女漫画の主人公とは思えない〝西郷さん”タイプのヒーロー・たけお。
でも、読んでいくうちに、ヒロイン・大和と同様に、彼に惚れてしまいます💛
まっすぐで、猪突猛進で、裏表なく、一途で、そして男気溢れるヒーロー。
大和もいじらしくてかわいい女の子。彼女が作ってくるお菓子が毎回、本当においしそう。
この純情カップルの行く末が幸多からんことを、砂川くん同様見守っていきたいと思います。
パタリロ、よくもまあ、こんなとてつもないキャラを生み出してくれました。魔夜峰央先生、すごいです! どの少女漫画を見渡しても、似てるキャラなんて見つかりません。そして長期連載にもかかわらず、キャラがブレない(体型はだいぶ変わってしまったが・・・)国王で、天才的頭脳を持っていて、ゴキブリ走法ができ、がめつくて、人をおちょくることは天下一品。でも、読んでいくうちに、弟のようにかわいく思えてきます。バンコラン、マライヒなど美形キャラの造形にも惚れ惚れ。でも、パタリロのペースに巻き込まれ、ギャグ化するのもご愛敬。お気に入りキャラはヒューイット。そして、宝石、落語、魔界、歴史、時事問題etc.作者の幅広い知識にも脱帽のマンガです。
あらゆるジャンルを描き、そのどれもがハイクオリティの作品を生み出してきた細野不二彦先生。
40年以上も第一線で活躍され、コンスタントに作品を発表されているのが驚きです。
そんな細野先生のライフワークともいえるのがこの「ギャラリーフェイク」
美術版の「ブラック・ジャック」ともいえる痛快な面白さ。フジタの切る啖呵にはスカッとします。
長期連載ゆえに、時に世相を反映した話もあり、時代を一刀両断してます。この作者の社会を見つめるまなざしは、鋭く、厳しく、そして温かい。絵画、彫刻、宝石、書道、香水、楽器、おもちゃ、人形、時計etc. 様々なものに価値を見出し、それをいとおしむ人たちの姿を描き、いつしか読んでいるこちらも、美術に関する知識が増えてゆきます。
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チワワちゃん