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原作を忠実に漫画化
原作本を読んでおいたので、ほぼ忠実に漫画化してくれてます。
原作の面白さを損なうことなく、すんなりと物語にひきこまれます。
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22862位 ?
原作本を読んでおいたので、ほぼ忠実に漫画化してくれてます。
原作の面白さを損なうことなく、すんなりと物語にひきこまれます。
長きにわたるブランクを経て、再びデイモスが、ヴィーナスが、美奈子が・・・と期待していたのですが
そして池田悦子先生原作、あしべゆうほ先生画、ということで否が応でも期待値は高まります。
表紙のデイモスのお顔も、やや若返ったかな?とは感じましたが妖しく麗しい。
なのに、ページをめくれば、白い部分が多く、キャラの線もきちんとデッサンとれてない。
ストーリーも、本当に完結に向かっているのかと思う程・・・
期待しすぎたのが悪かったのか、それとも思い出は美しいままにしておいた方がよかったのか。
ポール・マッカートニーに会いたいがために英会話もマスター。庶民なのに雰囲気や持ち物、そして心の中はお姫様。
そんなお母さまが巻き起こす、気品に溢れる、優雅な騒動。でも何だかこのお母さま、憎めない。だって、この方に計算は一切ないから。天然にはかないません。
カップラーメンという、どこの家庭にも置いてある食物から現れる天子様。
願い事を叶えてくれるという触れ込みだけど、まともに願いが叶っている人はほとんどない(笑)
呼び出す方の人間側も癖が強いし、もちろん天子さまもなかなかのキャラ。
安堂友子先生の描くキャラは、もう本当に面白い。
某医術漫画では、現代に生きる医師が幕末の日本にタイムスリップして、持っている知識で病人や怪我人を治してましたね。
ですが、この漫画では、三国志時代の諸葛孔明が、現代の日本にタイムスリップ。やはり自らの知恵・知識でアマチュアシンガーの少女をプロデュース。いや~、昔の人の知恵って侮れません。古典や古代中国の歴史の知識もいつしか身に付けられます。また、ボーカルを主役にした漫画って、歌詞だけで伝わるのが難しいことがよくありますが、この漫画では、きちんと音が伝わってくる気がしました。
どの子も親に望まれて生まれてきたはずなのに、〝いっそ殺してください”と言われるまでになる。
こうなるまでに何があったのか・・・
ボタンの掛け違いなのか。それをこの作者は、丁寧に描いてくれています。
「少年ジャンプ」に掲載されていたというのが今となっては信じられない・・・
お薬、婦女〇行、リンチ、何でもあり。
それがまかり通って、この世には神も仏もないのか、と絶望した中で舞い降りる黒い天使。
法で裁けぬ外道どもを粛清してゆく〝仕事人”はいつの世も必要とされるのでしょうか。
でも、名セリフ〝地獄に堕ちろー”で悪人を処刑しても、どこかモヤモヤが残ります。
それは、こうなる前にもっと早く悪を止めててくれれば、悲劇が防げたのかも、と思うからです。
古今東西、何かの犠牲になるのは弱いものたち。幼いゆえに、弱い存在ゆえに、大人の都合で利用され、搾取される。
でも、それでも子どもは健気に自分の愛するものに喜ばれようと、愛されようと尽くす。
1話目のラナ・ターナーの娘のシェリルもまた、そんな子です。実の母であるラナでさえも、娘の純粋な思いを利用している感があります。読んでいて痛ましくなりました。
『とりかえばや物語』を見事に漫画化!お見事です。
ということは、既に平安時代から男女の入れ替えシチュエーションコメディの下地は存在していたのですね(笑)
当時の人たちも、きゃあきゃあ言いながら読んでいたのでしょう。
それを氷室冴子さん、山内直実さんの名コンビで現代風に登場。
各キャラがもう生き生きとしてて、人間臭い。
古典もこんな風にアレンジしてくれれば、もっと好きになっていただろうな、と思わせられる名作です。
永遠の時を生きるパンパネラ一族。
その一員である、エドガー、アラン、マリーベル。
決して年をとらず、14歳の姿のまま。それゆえに定住できず、時に迫害を受けることもある。
映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」よりも昔に、はるかに美しく文学のロマンの香も高く漫画化。バラの花にポエム。当時の少女たちが、エドガーやアラン達の年を越えてしまうことを嘆いた、というのもうなずけるほど、少女の心を鷲掴みにした漫画です。
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