5.0
是非読んでみてほしい
生まれた時代が違ったら、たわいのない詩的な夢をみていられた筈なのに、
産まれた時代が悪かったばかりに中世の夜の闇よりも恐ろしい国家により塔よりも劣悪な環境に閉じ込められ、最後に全て奪われた乙女のお話…。
童話めいた雰囲気に油断していて、ホロコーストの残酷さに頭を殴られたようでした。主人公が辛い境遇にもユーモアを持ち続ける強さを持っていて、童話ならこんな子は助かる筈なのに、残酷さに言葉がありません。二度とこのような子供たちが出ないよう、悲惨さを改めて心に刻めるよう、学校で習ったばかりのような若い人等の多くの人の目に触れてほしい良作だと思います。
絵も、絵本の挿絵のようで素敵です。
タイトルの霧、色んな解釈ができそうです。読み進めれば作者様のイメージが描かれているのでしょうか。丁寧に読み進めたくなる作品です。
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霧の中のラプンツェル