4.0
とにかく読み続けてほしい
ラスト付近、劇的で感動的な、カミーユの思いとカミーユへの思いが、本当に美しかったです。とても幸せな光景が、後を引く読了でした。
とは言え、物語はほぼ全体が辛い展開。ユリアはイジメから逃げ出してもさらわれ、漸くグレンと穏やかに暮らせるかと思っても、その矢先に残酷な事実が判明。終いには国王まで、ユリアに異常な執着を見せて動き出します。どん底の中で、ユリアが見せた覚悟の姿に、カミーユは…。
歪んだ愛情に翻弄された人々と、ただ一筋に真っ直ぐユリアに愛情を注ぐグレン。その対比も良かったです。振り返って見ると全ての発端は王家なわけで、この一族が治めていて、この国本当に大丈夫なのか、と疑ってしまいました。
読むのも辛いような展開を乗り越えて、たどり着いた読者への、最大のご褒美とも言える大団円。とても素敵な作品でした。
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狂愛と純愛