雪の華は遠い思い出さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全29件
  1. 評価:4.000 4.0

    まるで2人で1人のような唯一無二の関係

    顔に痣があることで虐げられてきたヒロイン。厄介払いのように嫁がされた先には心を閉ざした旦那様。

    どれだけ世間の偏見と嫌がらせに傷つけられてきたか。自分の身に置き換えて相手を慮る2人は運命に引き寄せられるように出会ったのかもしれません。
    いつも顔を隠し下を向いて歩いていたヒロインが頭巾を外し堂々と前を見すえる姿は「旦那様に恥ずかしくない自分でありたい」という思いの表れ。

    癒し支え合ううちに芽生えた愛情を力に変えてさまざまな逆境を乗り越えていくヒロインの芯の強さと旦那様の懐の深さを感じます。
    また、旦那様が嫉妬する気持ちを隠さなくなったりあからさまな愛情表現をするようになって来てそれにどうリアクションしていいのか慌てるヒロインが可愛いらしくて微笑ましいです。

    • 1
  2. 評価:4.000 4.0

    朝の連ドラでドラマ化したら主役は誰かな?

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    これは大阪局制作の朝ドラの原作になってもいいな、と思ったのが第一印象。

    両親を亡くしたヒロインが叔父家族の下で虐げられながらも健気に生きていく話。実力者からの融資を引き出すために赤字の工場をヒロインに押し付け立て直しを命じます。
    前向きな性格のヒロインは潰れかけた工場にさまざまなアイデアを出して売り上げを上げていきます。

    従業員たちにヤル気と笑顔が生まれて工場の雰囲気が盛り上がってくるとお約束のように嫌がらせや困難か起こる。周りの人に助けられてなんとか乗り越えていく姿は違和感なく読み進めていけます。

    若君は心の奥に闇を抱えているのは近寄りがたい人という設定から想像できます。事業にしか興味を示さなかった若君がヒロイン自身に興味を持っていく様子が工場視察と称するエピソードの中で描かれていきます。もちろん、実業家としてヒロインの手腕にも関心があるのでしょうが。

    周りの人の幸せを願い自分のことは後回しにしているヒロインが自分の幸せのために生きていくラストシーンを願っています。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    どちらが主役になっても見応え十分

    挙式当日に新郎が来ないって言う、天国から地獄。混乱しているヒロインに手を差し伸べたのはヒロインの上司で会社の御曹司。新郎とまさかの一字違いの名前であるところから強引な辻褄合わせで結婚式終了。
    導入のエピソードが進む過程でヒロインと上司を取り巻く人物や環境がインプットされていきます。

    ヒロインは両親を悲しませたくない一心で上司の提案に乗っただけで頃合いを見て離婚するつもりだけど上司には御曹司ならではの悩みもあるようで…。

    邪な手を使ってもヒロインを手に入れたかった自分とそれを卑怯だと思う自分とで葛藤する上司の想いは報われるのか?ヒロインはいつ気持ちに気付くのか?
    ダブル主演のドラマを見ているようで目が離せません!

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    ヒロインが経験する2通りの11年後…

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    10年付き合って破局って…別れるきっかけが若い子に浮気されてとか…なんか重くて途中でやめるかも、と思いながら完読。いろんなエピソードはどこにでもありそうで、ヒロインと自分を重ねてしまう感じが最後まで読み終える原動力だったかな。

    タイトルが実に深くて読み終わって妙に納得してしまいました!

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    元聖女が過去に戻って未来を書き換える話

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    何も知らないまま聖女に祭り上げられ無惨にも処刑されたヒロインの復讐物語。

    前世の記憶を持ったまま他人に転生する話と違い本人が記憶を持ったままもう一度人生をやり直すパターンです。ヒロインが逃れた聖女になったのはヒロインとよく似た容姿の従姉妹。これから待ち受ける悲惨な結果がわかるだけに彼女を助けるために奔走します。従姉妹は芯の強い聡明な性格でした。戸惑いつつも状況を理解し聖女の立場を上手に利用してヒロインの復讐に協力します。

    ヒロインの復讐は個人のためだけでなく苦しみの中にある多くの国民を救うためのにものでした。無力だった自らを嘆き、従姉妹の力を借りて力を尽くすヒロインの姿は正真正銘の聖女です。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    ヒロインは実はとんでもない魔法士なのか⁈

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    魔法士の家系にありながらヒロインだけ魔法が使えない…よくある設定です。違うのは一つだけ使える魔法が実はとんでもなく強力な力であることを匂わせているところかな。
    自分だけ魔法が使えないこと(心獣を持たずに生まれて来たこと)や度重なる嫌がらせにすっかり引きこもり本の虫となったヒロインが珍しい本に釣られて宮廷に行き皇妃となるまでトントン拍子に?ご都合的に?話は進みます。でも全然イヤミにならないしむしろいいテンポ感です。
    自分だけの心獣を持たない代わりに全ての心獣を従わせることができるヒロインは、孤独な皇帝の唯一無二の存在なのだと思わせてくれます。

    不器用ながらも自分の想いをヒロインに伝えようとしている皇帝に対して本にしか興味ないヒロインがいつ皇帝の気持ちに気付くのか皇帝に想いを寄せる日がくるのか。皇帝の心の声をヒロインにだけわかるようにこっそり聞かせる心獣のアシストに期待です。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    傷ついた2人が本当の愛を手に入れるまで

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    婚約者に裏切られただけでなく会社にもいられなくなるような心無い仕打ち。逃げるように退社するも思いがけない転職?から話は展開していきます。
    元恋人が忘れられない相手から自らの政略結婚を避けるための契約結婚の提案を、自分の結婚を喜んでくれていた両親を失望させたくないとの思いから承諾したヒロインが切ない。
    2人の生活がカタチになっていくうちに自分の気持ちに気づいても必死になって隠そうとするところは健気でもあり「両片想い」の状態が見ていて歯痒い!けど続きが気になる。

    ただ、なかなか話が進まないのが難点。いくつかエピソードがあるのだけど一つ一つが長くてジリジリする。(そうこうしてる間に契約期間あと1ヶ月だよ!)

    元恋人からの電話をきっかけにトラブルの予感。相手が記憶喪失になってしまい、聡明なヒロインなのに「デモデモ、だって…」を拗らせて、まったく、もう!

    ゆる〜いジェットコースター的な進み方についていければ楽しめると思います。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    手作りお菓子が物語に華を添えてるのが良い

    ズバリ、よくある設定です。実の父からの愛情はなく義母娘にはこれでもかといじめ抜かれているヒロインのシンデレラストーリー。
    この作品では当時?は珍しかったヒロインが手作りした洋菓子を食べながらエピソードが終わります。お菓子にまつわる思い出が涙となってホロリとさせるのですが、お菓子作りは辛い日々の中で見つけた数少ない楽しみだったという曰く付きなだけに、物語の奥行きを持たせるとともにヒロインの愛情深さや聡明さを伝える小道具としても効果的に使われています。

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  9. 評価:4.000 4.0

    無理に日本名にしない方が良かったかも

    テンポが良くてサクサク読める感じが良かったのになんか違和感があったのは日本での設定なのに食事風景や結婚式の正装など所々に韓国式が描かれていたからかな。
    名前を含めて韓国を舞台にしてくれてた方が韓流ドラマを観ているみたいに作品にドップリ嵌まれたのに。読み応えがあっただけにそのストレスが残念に思いました。

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  10. 評価:4.000 4.0

    タイトルの語尾にあるーいいのにが意味深

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    結婚を視野に入れた同棲が段々と負担になってきて、仕事もプライベートもこれでいいのか?と疑問が湧いてきたところに彼氏と後輩の浮気現場に遭遇!
    明らかな宣戦布告に動揺したヒロインにアレコレと守備よく手配して弱ったヒロインの気持ちを掴むところは何も考えたくない状態だったら言われたままに流れに乗っちゃうよなと客観的に見ている。

    タイトルのーいいのにって語尾についているってところが気になって仕方がない。タイトルそのものが、本性に気づいて距離をとろうとするヒロインに向かってネガティブな感情を表現する時のキーワードになっているんだろうなと勝手に想像しています。

    先ずは専属アシスタントにして自分以外の社員との接触機会を極力減らす。元彼絡みで前部署との関わりは避けたいヒロインにとっては有難いシチュエーションだけど、じわりじわりと知らないうちに深みにハメていくのが「沼系男子」の手口なのか、なんて変な感心さえしてる。

    これからサイコサスペンスみたくなるのかドロドロ偏愛で終わるのか、導入としては期待の持てる作品になっています。

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