イライラしている彼女にとりあえずスキンシップっていうのは、男性にありがちと思うし、それに反発してしまう、まきの気持ちもわかる。離婚歴あり・子持ちの山手さんなのだから、もうちょっと言葉にしてほしい。妊娠の報告に、おめでとうは第三者的。あそこから、「鍋のフタが噛み合わない」状態になった。元気な子を産んでね、という言葉もなく、なにもかも曖昧な中、まきは一人で役所に行き、不動産に行き、内見に足を運んだ。雨の中の孤独が伝わってくる。確かにこういう状況になったことで、自分を責めてしまうだろう。まきの性格なら特に。そして今、旦那は探偵事務所に依頼しているかもしれない。まきが倒れたのは、もう限界、いっぱいいっぱいだってことね。流産しそうな予感がする。
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子宮恋愛
061話
第30話 わかってる(2)