4.0
言葉が出ないくらいじわじわと重い何かが覆い被さるような読後感です。
良くも悪くも自分の中にある醜さや利己的な部分がどこかの話に重なったり、死んだ理由が辛過ぎて涙が出ましただけでは片付けられない重い何かに襲われます。
それは内省だったりストーリーが本当の出来事のように感じての悲しみやら弔いの思いだったり。
オムニバス形式でありながら死役所で働く登場人物のストーリーが絡まっていたり読み進めたくなる作品です。
あしたのわたし、の回は涙無くして読めません。
そして自らの子育てを反省ともっともっと甘やかしてあげればよかったと後悔に苛まれました。
気持ちの沈んでいる時に読むのはオススメしませんが読んでみる価値はあると思います。
きっと、考えさせられ、感情が揺さぶられるのではないかと思います。
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死役所