5.0
ものを作る者の矜持
この作者さんは、ものづくりに多かれ少なかれ携わったことがあるのだろう。
実際にものを作ることに日々の時間を費やしている者にとっては、この物語の静かなリアリティがとても心地よく、仕事に対する喜びを思い出させてくれる。
ファンタジーというフィクションの中で、これほどリアリティを感じる作品は他になかった。魔力や魔道具など現実にはありえないにも関わらず、ダリアの人となりや人との関わりが、驚くほどリアルなのだ。
昔の職人のイメージと言ったら、頑固で偏屈でも腕が良けりゃいいという感じだけど、今はそうじゃないし、ものづくりの本質もそうじゃないと思う。
職人こそ、技術者こそ、総合力が要る。
ゼロから生み出す創造力、それを最後まで試行錯誤して形にする忍耐力、そして周りを巻き込む人間力。職人としての、矜持やモラル、そして真心。
ダリアにはその全てがあり、読んでいる者まで巻き込んでくれる。
この作品を読むたびに、巻き込まれます。
更新を心待ちにしています。
-
1







魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~