5.0
そこらの○川賞小説より面白かった
ここで何話か読んで、単行本買いに走りました。
チ、とは。地、でもあるんだけど、知や、血や、いろんなチが含まれていて、、、
もちろん地動説のことを描いているんだけれど、それだけではなく、知性とは何か。神は在るのか。そんな古典的かつ普遍的なテーマに迫っている。
見ているのも苦しくなるような痛々しいシーンもあるけれど、結局はこの作品の根底には、人の苦悩に対する肯定が、脈々と流れているように思う。迷うことこそ、悩むことこそ、知性であり、またそれこそが人であると。その肯定に、なんだか救われる思いでした。
そしていろんな人たちの苦悩を、生を、ただ照らす宇宙に、深い感動を覚えました。
漫画もここまで来たか〜って感じです!
このような作品が日本で生まれたってことも誇りに思うし、またこういう海外の純文学のようなテーマを買って読む層がまだまだいる!ってことが、おばちゃんにはワクワク嬉しい。
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チ。―地球の運動について―