5.0
かけがえのない人、日常
なんか素敵だな、なつ美と瀧昌さん。いや、この二人というより、この時代の人たちか。その当時の社会情勢が丁寧に描かれていて、生活様式とか考え方とかを垣間見ることができる。なつ美が日々を丁寧に生活していたり、瀧昌が自らを律したりしているのを見ると、なんだか背筋が伸びる。と同時に、そんな若者の多くが、この後の戦火に散ったことに思い巡らすとやるせなくなる。だからこそ、この二人の優しい日々がかけがえのないもので、愛おしく思えてくる。そんな作品。
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波うららかに、めおと日和