今回の話は女性の知的障害だからこういったことに同情が集まってしまうけど、私は道端で知的障害の成人男性に何回も殴られたことがあり、そばにいた母親はスマホを見ていて知らん顔でした。
男性は驚く私の反応が面白かったのか、笑顔で面白がって何度も殴ってきて、顔や肩や背中を青あざになるほど拳骨で殴られました。
私が交番に駆け込んで訴えたところで罪にならないことを知っているから、母親はスルーしたのでしょう。
「気が済んだ?じゃあ行こうか~(笑)」と息子を促して去っていきました。
友達も知的障害の男性に線路や駅の階段から笑いながら面白がって突き落とされたことがあり、恐怖を感じていました。
一歩間違えば殺されてしまうのに、相手は笑っている上に、罪にならないのですから。
マリのおばあさんのように自分が責任を取るといっても、マリが犯罪に走って他人を傷つけるようなことがあれば責任は取れません。
だからマリの親が家に閉じ込めていたのも、間違っていたとは思えないです。
年齢的におばあさんは必ず先に逝きます。それなら親との関係を絶たない方がよかったと思えます。
家に閉じ込めていたとしても、きちんと育てていたのですから。
言葉は悪いですが、ペットを飼っているのと扱いは同じです。ペットだって人間の勝手なエゴで家に閉じ込めているのでしょ?
このままいけばマリは30代前後でひとりになります。
おそらく誰も中絶の手伝いはしないでしょうし、今後は堕胎できない状態になってしまって出産した赤子が亡くなるだけでしょう…
それは1度や2度ではないかもしれない。
今後おばあさんにできることは、自分が亡くなる前にマリが入れる施設を探すことだと思います。
でも自分が面倒を見ると子供達を追い出したのだから、できなかったのでしょうね。
-
9
透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
081話
マリエさんの赤い薔薇(2)