4.0
複雑な物語でした!
ほのかが語り手の主人公で、のぞみの復讐に巻き込まれて、紆余曲折の末に解決していくのかと思っていたら。
ほのかを囮にしたのぞみが、結局、ほのかを犠牲にすることが出来ずに自らが傷を負って―犯人を追い詰めた。
それで終わりとはならず、それまでに犠牲になった人たちに焦点が当てられ、再スタートした会社に再び復讐劇が!
何もかもが予定調和に丸く収まることなく、いろいろな思いと今後への課題を提起したまま静かに終わる。
気持ちとしてはなかなか複雑だけど、何もかもすっきり! なんて、むしろ現実ではないだろうから、関わった人たちが、それぞれに答えを模索しながら懸命に生きていくのも有りかも知れないと感じました。
読者それぞれに、いろんなことを考えさせる展開とラストです。
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社内処刑人 ~彼女は敵を消していく~