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結んだ絆を信じる覚悟
傷物、石女、行かず後家という女性蔑視の風潮が残る大正の時代、背中の痣ゆえ,何度も破談を味わい傷ついている千春にとって、父の借金の為の婚姻は屈辱だったかもしれない。瀬田の印象は決して良いものではなかったが、軽薄そうなその裏にある優しさと寛容さに千春が心をひらいていく過程がいじらしい。
瀬田の器の大きさに気づき、苦労も覚悟で共に生きようとする千春の覚悟が清々しい。かけがいのない人に愛されているという自信と自覚を得た時の千春は美しい。これから何が起こっても瀬田に寄り添い生きていこうとする千春の覚悟の本気度が尊い。出会いは好ましいものではなかったが、唯一無二の人に出会え、結んだ絆を信じぬく覚悟が潔い。
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離縁は致しかねます!【フルカラー版】