波長が合うから姿が見えるとか声が聞こえるとかなら、波長が合う運の悪さみたいになってしまう。ならば波長を合わなくするにはどうしたらいいのか?理由がわかれば同情の余地もあるが、いきなり現れたらやはり迷惑この上ない。
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波長が合うから姿が見えるとか声が聞こえるとかなら、波長が合う運の悪さみたいになってしまう。ならば波長を合わなくするにはどうしたらいいのか?理由がわかれば同情の余地もあるが、いきなり現れたらやはり迷惑この上ない。
ああは言ったものの、あずみの中にも動揺があったはずだ。あの若さで躊躇いなく人を切るのだから、信じるものがなければできない。今まではじい様の言う通りにしてきたが、これからは自分で考えなくてはならないことを学ぶはずだ。
十代の身体能力が一番伸びる時期に訓練を施し無敵の戦士にすればある意味都合がいい。まだ精神的に未熟な故、洗脳しやすいからだ。あずみ達はその典型でじい様の使い勝手のいい駒になるだろう。しかし彼らも成長する。成長の過程で疑問や躊躇いが生じた時はどうすればいいのだろう。多くの人を殺めた事実は消せない。
助けてくれたおじちゃんにあずみの正体がわかってしまった!あずみはおじちゃんだけは助けたいと思ったが、それも無理かもしれない。悲しいかなこれが戦乱の世だ。
仲良しになった柿泥棒友達を討たなくてはならなくなった。あずみはできるだろうか?仲間の仇として葬ることが彼らの使命ではあるが、子供の任務としては過酷過ぎる。
彼らはまだ子供だ。どんなに訓練をしても子供は子供だ。五人のうち一人やられてしまった。仲間を失うことがどういうことか知らなくてはならない。
確かにじい様の言うことには一理ある。育てられた子供なら従わずにはいられないだろう。ただ彼らが成長する過程で疑問や迷いが生じた時は各々が判断できるのだろうか?恐らく無理だ。命令は絶対だから。
王命だから断ることはできなかったが、アニスは好きな仕事をしている毎日が楽しかった。でも結婚したら仕事はやめなくてはならないのは辛いことかもしれない。
やはり結婚が目的で結婚生活ではないように見えるが果たしてどうなるのか?
紹介もろくに聞かず結婚の承諾を申し込むとは、最初から結婚ありきの形ばかりのお見合いであることは見え見え。
恐らく形式的な結婚が必要なのだろう。相手は誰でもいいのかもしれない。
霊能師・音羽マリアの浄霊ファイル
124話
報せの虫 Calling you(2)