5.0
最後は一気読み
チャージの時間まで待って読むのが毎日の楽しみでした。
しかし無料分が終わったらあっという間に課金して一気に読んでしまいました。
いやもう止められなかった。
切ないし苦しいし、何とかならないのか何とかしてあげてと心が悲鳴をあげますが、読んでよかったです。
亜姫と薄星のお互いを想うが故のすれ違いや苦しみは、いやそれ乗り越えたんじゃないのか、またか?と思うところもありますが、大切だからこそ何度も迷い同じところに嵌ってしまうのだなと思います。
主人公が最後まで名前が無かったのは象徴的でした。
亜国の姫だから亜姫、誰かに嫁いだら亜妃、王になったら亜王。
それは他の王族も一緒で、黄姫から黄妃になった母も、敵の土妃も曾国第一王子も皆んな称号で、愛する者からも名前では呼ばれません。
(曾国王子はその後名前が分かりますが)
それだけ王族というものは別物なのだと、人ではない物にならなければ務まらないのだと伝わります。
だからこそ王であることをやめて初めてあの子の手を取れたのだと最後納得しました。
良かったんですが、他の幸せルートを思わず願ってしまった作品です。
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女王の花