男を取っ替え引っ替えしているだらしない女と、土いじりに勤しむ女が、私の中ではつながらない。執事さんの中では、「変な女」という共通項で結ばれているのだろうけど、「変」の方向性がほぼ真逆ではなかろうか。社交界の噂なんて、そもそも当てにならないものだろうに。
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男を取っ替え引っ替えしているだらしない女と、土いじりに勤しむ女が、私の中ではつながらない。執事さんの中では、「変な女」という共通項で結ばれているのだろうけど、「変」の方向性がほぼ真逆ではなかろうか。社交界の噂なんて、そもそも当てにならないものだろうに。
伯爵家で言う「醜女」って、コリンナほど美人ではない、という意味でしかないんだけど、刷り込みって怖い。髪の手入れもできないような環境に年頃の娘を置いておきながら、父親のあの言い種はない。今の姿を、あの家族に見せたいものである。
伯爵令嬢が、公爵の許可も取らずに勝手に椅子に座り、勝手に菓子を摘まみ、言いたい放題。聖女の肩書きは身分を越えるのだろうか。「あの日の事は思い出したくもない」というのは、この見合いの話だよな。同意しかない。
そして、やはり父親は無能。手紙の内容に不審点があるなら、ちゃんと確認しろ。フィーネだって「令嬢」である以上は貴族と結婚する資格があるし、顔と能力だけで人の評価が決まるものではないのに、近視眼が過ぎる。
自家の庭先を歩く事さえ許さない娘を、なんで自分の娘として戦場に送り出したかな、あの父親は。
あんな扱いしかできないなら、そもそも娘ではなく、使用人として引き取れば良かったろうに、何もさせずに家の中に押し込めて、しまいには馬小屋にまで追いやって、役立たずも何もないものだ。
まともな支度もさせずにフィーネを婚家にやったのは、もしかして、「私はこの子を我が子と思っておりませんので、結婚は思い直した方が良いですよ」というアピールだったりするのだろうか。いや、それなら最初から、あれは妾腹の娘だから公爵夫人にふさわしくありません、申し訳ありませんが、と丁重に断れば良いだけだよな? 後でばれる方が問題なわけで。つまり、お父さんは無能なの?
幾ら妾腹とはいえ、実の娘を「あの女」呼ばわり。あれ? 本当に親子? なんで認知したのか謎過ぎる。それでも認知しただけマシなのか、逆にひどいのか、父の評価に迷う。
そして幾ら冷遇している娘でも、嫁入りの時ぐらい体裁を繕えよと、この手の作品を読むと、いつも言いたくなる。
妹の方は、あの公爵と過去に何かあったのか? 因縁があるから治療もせずに逃げたのかと思ったけど、縁談についてはあの反応。よく分からない。
王太子って、国王より権力があるのか。へー(呆)。
長男から次男にスライドしただけで、ユージェニーはグランの家の使用人達から白眼視されているのに、再スライド……お父さんは、娘の評判はどうでもいいのだろうか。
このお父さんの場合、援助されたところで、結局無駄にする気がする。
ワイン1杯でどれだけ尾鰭が付くんだ。元婚約者もグルじゃないのか、これ。
そもそも、この王は女に対して雑。旧敵国から来た側室親子を放置した結果、使用人が好き勝手やって虐待死。今の王太子だって、途中まで離宮に放置、からの反動で甘やかした結果があれとか……今から再教育してどうにかなるの???
王太子も矛盾している。下位貴族を締め出す一方で、マーガレット断罪時には彼らを都合良く使っている。新しい女は貴族としては最下位の男爵令嬢。伯爵令嬢である母親の、王宮での雑な扱われ方を考えたら、男爵令嬢なんて話にもならないと分かりそうなものなのに。その癖、公爵令嬢のマーガレットを、家柄しか取り柄がないときた。そりゃお前だ。
もう普通にラブラブじゃないか。振りとか思っているのはリリだけだぞ。
嵌められましたが、幸せになりました 傷物令嬢と陽だまりの魔導師
009話
第3章(2)