花嫁のグレードが下がったら、使用人が辞めるの? 王女が来るのを見込んで、それなりの身分の使用人を急遽雇い入れたけど、当てが外れたから、昨日まで存在も知られていなかったような娘の世話なんざ誰がするか、で辞めた感じか? でも、怒鳴られても困るわ。主人公だって好きで嫁いだんじゃないし。
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花嫁のグレードが下がったら、使用人が辞めるの? 王女が来るのを見込んで、それなりの身分の使用人を急遽雇い入れたけど、当てが外れたから、昨日まで存在も知られていなかったような娘の世話なんざ誰がするか、で辞めた感じか? でも、怒鳴られても困るわ。主人公だって好きで嫁いだんじゃないし。
エルザはただ、笑顔を振り撒いているだけなのに、偉そうとは? 作り笑いぐらい、ラシアだってするだろうに、なんで、そんなに、つっかかるのか。
目の前で人が殺されたのだから、レンを怪物、と非難した事は、当時の事としては理解できる。でも、心ある人なら、後で謝ると思うんだよ。でも、今でもあんな怪物、と心中で見下しているし、レンに会っても気まずそうにするでなし、多分、謝罪なんてしてない。
そもそも、あの程度の事で、北の怪物なんて大仰な二つ名が、国境まで越えて広がるなんて、何か作為的なものを感じる。彼女の取り巻きの男どもの仕業か?
怪物と馬鹿にしている男が、自分の事を既に過去にしているなら、むしろ喜ばしい事だろうに、プライドの問題なのだろうか。
レンがわざわざ、妻に手を出すな、と釘を刺したのは、それなりの理由があろう。ラシアは自分の本性がばれているとは思っていないだろうが、レン視点では、まだエルザに語っていない何かがあるんだろうな。
エルザはお客様に愛想良く振る舞っただけなのに、偉そうって何だ。運が良いだけの女って……確かにそうかもしれないが、貴族なんて皆そうだし、良いじゃないか、向こうは皇室に次ぐ大身とはいえ飽くまでも臣下の大公、こちらは皇族なのだから。何を嫉妬する必要があるんだ。
大きな災いを防ぐための、小さな災い。何回続くのだろう。
先に喧嘩(?)を売ったのはリリエルなのに、お嬢さまに何をするんだ、でもなかろう。騎士団がリリエルを信奉するのは構わないが、本当に主人の事を思うなら、手を抜かず、きちんと鍛練してやりなさい。大事にする=甘やかすではないのよ。
革命ど真ん中だった娘さんよ、なんのかんので地位を嵩に着るのね。それに、治せる傷を治さないのが「相変わらず」というのは、病弱だった頃の弊害かね、弱っていたら皆が私を見てくれる、という。
正直者が馬鹿を見る。そりゃ、アルンデル魔法なんて目に見えるものではないし、急に信じろと言われても無理な話だが、話だが、リリエルの言っている事って、全部鏡なんだよね。お姉様の不幸を確認して、自分を安心させたかったから、早く会いたかったんだよね。生まれつき健康で、頭の良いエルザが羨ましかったから、自分の方が上だと無理にも思いたかったんだよね。嫉妬しているのは自分の方だろう。
贅沢で生真面目って何だよ。
そもそもこの男、エルザと直に話した事があるのか? エルザは確かに表情に乏しい人ではあったけど、あれだけ頻繁に社交界に出入りして、年輩の御婦人達とも普通にお付き合いしていたのに、冷酷とは一体。
つまり、リリエルにとっては、まずエルザがネックという事? リリエルの周りで唯一まとも=一番のカウンター要員なんだから、まあ、確かに邪魔だよな。
昨日今日会ったばかりの人間の言葉を、安易に信じるものではない。
信じるにしても……不可知の力によって他者を意のままに操るって、洗脳だから。リリエル、ちょっと落ち着こうか。
2人は親友!(笑)
今日だって、グレイシーはカナリアを庇ってくれたわけだし。
考えたら、他の令嬢の嫌味は笑って受け流しているのに、カナリア、グレイシーにだけは口答えしているのよね。会話が成立しているのだから、確かに友達なのか?
狼将軍の生贄の花嫁
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第 5 話