スカーレットの異名はどこまで進化していくのか。
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スカーレットの異名はどこまで進化していくのか。
ヒローニアはヒローニアで、善意で行動していた部分もあるのだろう。しかし、彼女自身がセシルを何とも思っていない、パーティーでの発言を見る限り、いっそ嫌ってさえいる、そもそも相手を生身の人間として見ているのかも疑わしい、というのが大いに問題だ。
バーティアは当事者だし、セシルの自分への態度を親愛として理解していただろうから、それで自覚が薄かったのだろうけど、彼らを端から見ていれば、セシルが心のない人形なんて感想は出てこない筈。
自分自身がセシルを好きじゃないのに、好かれるわけがない。
セシル達を飽くまでもゲームのキャラとしてしか見ていないから、花を貰ってもいないのに、貰った事を前提にしたゲーム通りの台詞を紡いだり。向こうが贈ってくれないなら自分で用意すれば良いと、黄色いドレスを着て、事足れりとしたり。思い込みが激しい上に、応用力もない。
プレゼントは自領の特産品でないといけない、なんて縛りがいつ発生したんだ。お歳暮じゃないんだから、じゃがいもなんて、そりゃ、持ってこないだろう。それにしても、この国の貴族達の、ガラスへの蔑みは何なのか。
調理器具兼食器な竹って、軍で使えそうだな。荷物が少なくて済む。使い古しを貯めて、現地で竹炭に加工すれば、燃料を持ち運ぶ手間も減るし。
ミリ、竹自慢は良いけど、ちょっと落ち着こうか。宰相からの覚えをめでたくしてどうする。あと、服を借りた時にひらりと落としたの、ディラから借りたRのハンカチーフじゃないの? 多分、宰相が見付けて、これは殿下の……(察し)ってなってる。
なんのかんの言いつつ、王子は人を見ようとしているよな。言動がチャラ過ぎるから分かりにくいだけで。
一番の美人を決めるのは王子の主観だから、本当に顔だけが目当てなら、こんな選考過程はそもそも必要ない。10人を横並びにして、1分も見比べていれば、君が僕の一番好みの顔、と決められる筈だから。
魔法学校だからって、魔法しか教えないわけでもないからね。魔力ではどうにもできない問題も多い筈なのに、あそこまで魔力に偏重した価値観だったのも、謎と言えば謎。
卒業から何年後か分からないけど、幾らかフラットになったようで良かった。御成婚と、アシュリーの魔導師認定、おめでとうございます。
水晶を濁らせているのは、パトリシアの悪意や虚栄心だとばかり思っていたのだけど、あれ、王子の方? それとも両方なのかな?
あの2人組は、なんで「空しい」がお気に召さないのだろうか。夢を見た後だから、元の持ち場に戻ってみると、昨日までの日々と比べて空しい。理屈は合っていると思うが。
リネットが落ち込んでいるように見えないから? 言行一致していないから、「馬鹿にされている」ように感じるのか? でも、そこでそういう感想が出て来るという事は、自分が下らない事をやっている自覚はあるわけで。
これから20部屋回らないといけない、と最初に言っているのに、もう仕事に行かせてくれ、と言う相手に怒るのはどうかしている。
行儀見習いのつもりで来たのに、実質は下女でしかなかったのが面白くないから、憂さ晴らしをしたいのだろうが。あなた方も所詮はその程度の家柄でしかないわけで、やっているのは底辺争いでしかないと、分かっているのだろうか。仕事しろ。
いや、これ、良い意味で目を付けられるパターンじゃないか。宰相にロックオンされる前に逃げて。王子が阿呆だから、賢い嫁ウェルカム。
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
084話
第40話(2)