前回の、リリエルへの別れの言葉。幸せになってねって、裏を返せば、「私はもう今までのように手助けできないから、これからはあなたが自分の目で見て考えて、1人でもしっかりやるのよ」と言っているわけで、1周回ってかなり厳しい。
エルザが国を出て行ったら派手な社交界が大人しくなる=彼女が社交界を仕切っていると思われている→あんな若い、それも未婚の女性が? と考えると、悪女呼ばわりされるのも分からなくはない。貴族達の動向を王に伝える、いわば密偵のような役も負っていたわけだから、その辺が曲解されたのと、人前で妹に1発かましたのが拡大解釈されて、悪名が1人歩きしたのかな、と思う。
婚家の人達は、自分達の主もとかくの噂がある人だから、エルザの噂を知っていても、そこまで過敏にならないのかな? 今のところ、侍女達との関係は問題なさそう。
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悪女は変化する
006話
第5話