結婚して1年もたってから、それも嫁の実家が没落した後に、わざわざ結婚式を挙げたのだから、仲良しに決まっているだろう。何故、縦ロールのお嬢さんは自分が割っては入れると思うの?
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結婚して1年もたってから、それも嫁の実家が没落した後に、わざわざ結婚式を挙げたのだから、仲良しに決まっているだろう。何故、縦ロールのお嬢さんは自分が割っては入れると思うの?
なんか、男達の妄想が面白いな。
カリスにしてみれば、本命は飽くまでもセリアで、リナにはついフラフラ引き寄せられたものの、浮気とも呼べないよろめきでしかなかったのだろう。また、言ったところで聞かないリナの性格もある。リナを甘やかす癖が付いてしまったカリスが、あの日、本気でリナを止めなかったのも通常運転。天候が崩れたのは偶然。その分、罪の意識も曖昧なのだろうが、その曖昧さのせいで死にかけたセリアはそうもいかない。
仮に、ルシェがセリアに対して恋愛感情を持っていなかったとしても、こんな頼りない男の元に返そうとは思わないだろう。それでまたおかしな事になったら、一時的にでも結婚した意味がない。ルシェには、セリアを生き延びさせた責任がある。カリスに対して神経過敏になるのは当たり前である。
政治的にメリットがない妻と離婚したくないのは何故かなんて、野暮なオッサンだな。
結婚相手が変わっただけで態度を変えるような貴族の支持なんて、いつどうなるか分かったものではない。皇后の生んだ弟が皇帝に、側室の生んだ兄が補佐、では駄目なのだろうか? それだとイブゲニアが安心できないか? 話を聞いていると、この皇室は伝統的に、色々極端でヤバイからな。
最悪、グレイシーが正室で、カナリアが側室で良くないか? と思わなくもないが……セザールが納得しないか。
王子、比べるところはそこではない。アレクがいた時と、追放した後ではなく。アレクが参加する前と、参加していた時の比較をすべきなのだ。4年も前の事だから、忘れてしまっただろうか?
そもそも、王子は剣士。アレクは魔法士。役割が違うのに、俺より目立つなとか、何故牽制する必要があったのか。
アレクが国を出た事について、「逃げた」と表現していたが、いつまでも王城の前に居座って、俺はこんなの認めない、と叫んででも欲しかったのか? そしたら、言い掛かり付けて、最悪、殺せるものな。民は国の基。平民の癖に、と馬鹿にするなら、せめてもう少し己の有能さを示してくれ。
リリエルの場合、デルフィニア思想に傾倒したのが失敗だったよね。ワガママお嬢様がただチヤホヤされているだけなら大した問題ではなかったけど、社会で変に影響力を持ってしまったばかりに、それを失った時の痛手が大きく、取り返そうと躍起になってしまった。
しかし、自由を求めて邁進していた彼女が、他人の自由意思を奪って意のままにしようと思った時点で、彼女の思想は破綻している。ヘルに出会う前に、既に、皆が自分の言う事を聞いてくれなくなった、という言い方をしているのだから、語るに落ちている。
多分、弱者救済は彼女の中では後付けで、自由こそが本義なのだろう。かつて病弱で自分の体も思うに任せなかった事の反動と、エルザが体現している「貴族の義務と誇り」がもたらす閉塞への反発が、自由の概念と結び付いたんだろうな、と想像。
だから、彼女の行動はどこかピントがずれている。平手事件のきっかけになった、貧しい女性に剣を配る試みに、一体どれほどの需要があったのか。恐らく、そこで剣を得た女性の多くは、その剣を換金しただろう。剣なんて携帯にも保管にも気を遣わないといけないし、そもそも剣術を習う時間などどこにあるのか。どうせ習うなら、剣術より、剣を持つ相手を無力化する護身術のようなものの方が、実用的と思う。
自由が本義で、弱者救済はおまけだから、自分自身の贅沢には鈍感なんだろう。民衆が「愚か」なのは学ぶ時間がないから。時間がないのは、働かないといけないから。働かないといけないのは、お金がないから。だから、まずは貧困問題を解消しないと次の段階にいけないのに、そこをなぎ倒しているのも、問題の根本を分かっていないからで、彼女は一体、誰の、どんな政治学を学んだのかと、不思議でならない。
舅・姑がアビゲイルに巻き込まれて行くのが楽しい。アビゲイルは見た目も幼いし、中身がまるで子供だから、つい、釣り込まれてしまうんだろうな。私にもちちうえができました、という台詞が切ない。
幾らアルンデル魔力があったとはいえ、リリエルの行動が今までさほど問題にならなかったのは、エルザに対するような態度を他の人に取らなかったから、というのもあるだろう。
エルザへの態度を反省している、という母の言を受け、リリエルは、病弱な妹のせいでいつも後回しにされて寂しかったとでも姉が言ったのか、と実に的確な返しをしている。つまり、エルザが何となく家族から浮いていて「可哀想」な理由を、リリエルはちゃんと分かっているのである。
問題は飽くまでも両親であって、たまたま病弱に生まれただけのリリエルに、何の罪もある筈がない。だというのに、何か罪悪感めいたものがあって、落ち着かなかったのだろうな、と想像される。もしかして、エルザの株を上げるため、というもっともらしい言い訳を付けて、勝手に私物を売ってお金に換えていたのも、この辺りのフラストレーションの結果だったのかもしれない。
多分、エルザだって最初は苦情を述べた筈だ。が、結局は折れた。何を言っても無駄と諦め、消極的に受け入れていたエルザも、祖母の形見にまで手を出されて、ついに堪忍袋の緒が切れた。そこで平手打ちを食らって、リリエルの方も不満が爆発した。
ここでリリエルは、たとえデタラメでも言った者勝ちで、勢いさえあれば適当に乗り切れる事、そして、なんだかんだでエルザは自分を許すという事を学び、味を占めたのだろうな、と想像する。平手打ちをきっかけに始まった悪女評価に乗っかり、都合の悪い事は全部姉のせい、表向きは庇うような事を言いながら、チラリチラリとマイナス情報を提供して、誤解を助長するように持って行った部分もあるのではなかろうか。
という事を考えると、アルンデル魔力の低下とかなくても、エルザというスケープゴートがいなくなった時点で、リリエルの評価が下がるのは当たり前の話で、別に驚く事ではない気がする。
王が認定した資格を、王子が剥奪できるミステリー現象。仮に主人公の魔法が弱かったとしても、彼が今まで持っていた荷物、誰が運ぶの? 補助だけ、と言うが、なら、補助がなかったらどうなるのか考えないんだな、とか。あの女の子は何の権利があって、国王への上奏文を破棄できるんだろうとか。この辺、客観的に評価できる人とか機関とか、ないのかしら?
ロベリア王がアマリリスとの断絶を宣言した時、自分の婚約式を発表する場で関係ない話をするなんて呆れた、とリリエルはひとりごちていた。確かに、次期国王の婚約は国家の重大事ではあるが、リリエルの主語は飽くまでも自分であって、外交問題よりも自分の結婚問題の方が大事だ、暗に言っていた。
その結婚の目的は、自信の失われた指導力の補填。王室の権威を利用して、自分の思想を広め、改革を推進する。そのために、皆のために、社会をより良くするために、自分は愛なき結婚に踏み切ったのだ、と豪語していたのに、それよりも、通りすがりの一目惚れの方が大事って。リリエルにとっては、これさえあれば何をしても許されるとばかりに掲げていたお題目の数々も、ただのファッションに過ぎなかったのだろうか?
男装に身を包んで剣を振り回し、礼儀作法の授業をサボり、貴族社会そのものを否定していたのに、好きな男ができた途端、淑女面をし出すところも、実に調子が良い。
借り物の力で調子に乗るリリエル。
結局、彼女に正面から物を言えるのがプリッケしかいなかったので、自分の何が問題だったのか理解しないまま、自意識だけが肥大してしまった。
アルンデル魔力を使って人を意のままにしたところで、そんなのは裸の王様と同じ事で、とどのつまり、世界に「自分」しかいない孤独があるだけなのだが、万能感に取り憑かれているリリエルは気付かないのだ。
愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~(コミック)
042話
第11話 3