幾ら良い家に生まれても、普通に振る舞っているだけで悪女と呼ばれ、身に覚えのない相手との不義を噂され、外国に嫁ぐ時には、いなくなってくれて清々するとまで言われたのに、楽して生きていると因縁を付けられても、困ってしまう。
女主人として客を歓待して、愛想振り撒いているだけなのに、見下しているって何だ。被害妄想がひどい。
ところで、留学中のラシアがこのタイミングで呼び戻され、一緒にウィンターナイトに来させられたの、この機会にお前も謝ってしまえ、という誘導ではなかったろうか、と前回を反芻しながら思った。
今までは、風評被害と恋愛問題がまぜこぜになって、レンに謝るにしてもどうしたら良いか分からなかった、という部分があったと思うんだ、皇族の上2人は。レンがエルザと睦まじくなった事で恋愛問題がフラットになったから、純粋に風評被害の話だけをできる状況になった。
こういういきさつのある相手の元に、それでも毎年来ていたのは、折を見て話をできないか、という願望をもっていたからだよね。レンも、消極的にでも受け入れていたわけだし、皇子達はとっかかりが欲しかったんだろうな、と想像する。
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悪女は変化する
048話
第47話