5.0
良い作品です。
私が特殊清掃という言葉を知ったのは、恥ずかしながらつい2〜3年前のことです。漠然と「人が死んでいたお部屋の掃除でしょ。普通の清掃では綺麗にならないから特殊なんでしょ?」と浅い想像しかできていませんでした。
この作品の原案の担当は実際にこのお仕事をなさっている方で、それだけに話の内容がとても具体的です。時に読むのをやめてしまおうかと思うほど、ショックなことも描かれています。
自分が中学生の時の進路指導室にあった「なるにはブックス」(「弁護士になるには」「小学校教師になるには」などの職業紹介の本)には絶対出てこない職業だと思うので、こういう仕事もあって、世の中は回っているんだ、ということを認識でき、良い勉強になりました。
自分が死ぬときは周りに迷惑をかけたくない(と誰もが思っているでしょうけど)ので、日頃から身辺をきれいにしておくのは大事だな、と思いました。
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不浄を拭うひと