父をデミアンにコロされた事だけでなく、もっと根深いヨハネスの恨み。
ヨハネスにも愛される王子だった時があった。デミアンが彼の地位を猛烈に見下すまでは、と原作にありました。
デミアンは子供の頃から、全ての人が彼の機嫌を取った瞬間にも親族の立場を盾にヨハネスに正しい事だけを言い、勝負では負けず、成人式に行われた馬場競技では彼を馬の上から見事に落とし笑いものにしたそうです。(確かにそんないとこ、いたら嫌かもw)
漫画では先王がデミアンに称える画がありますが(戦功を立てた時?)、先王はデミアンに大いなる危機感を覚えています。16話で面会した時デミアンは「私はいつでもこの国の為なら戦う準備ができています」と言った後、「私の王国ですから」とも。デミアンの本質に気付いた王は、時間を戻す事ができれば胎児のデミアンをコロせたはずなのに既に遅過ぎた、と恐怖を感じています。
死を目前にした状況でも明るく笑うデミアンがヨハネスに、「お前の精神を蝕んだ不安を俺のせいにするのか?だからお前はだめなんだ」
↑その通り!!
デミアンの存在に関係なく、ヨハネスに王位を継ぐ力量があったとは思えない…。先王がその事を生前に認めて、後継者選びを再考してたらヨハネスにとっても良かったのかも(それはそれで、もっと逆恨みした?笑)デミアンを消そうとしたりするから、結局は自分が消されたよね。
手足を拘そくされていても、デミアン強い…♡
指を折ってでも戦うこの気迫。常に冷静で、何を切り捨て何を選び取るかを間違えないこの判断力。惚れるわ♡
…って!!岩が降って来るとかやめて!!(悲鳴)
一方、デミアン救出に自ら馬を駆るクロエ。
心の中でデミアンに語りかける内容が切なかった。
私が向かっています、デミアン。彼が自分の元を去ることがあってはならない、と。改めて自分が彼にどんなことをしたのか、ひしひしと悟ったそうです。デミアンはクロエの偽装死を再会後も追及しなかったけど、今のクロエにはそれができなかったようです。
最愛の人との死別。遺された人間がどれ程心をえぐられるか、クロエ自身2度も経験しているのに。突然、目の前で、凄惨な死別をデミアンに【手段】として叩きつけたクロエを、私も経験した人間として当時は受け入れ難かったなぁ。
でも今こうして彼の為に戦おうとするクロエを、全力で応援したい。
確かに短い…ずっと読んでたい涙
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その品格に反抗を
076話
第76話