3.0
悪役が、とても足りない
何が足りないって、どストレートに頭が
突き抜けたクズ度合いは同情の余地ゼロで潔いんだけど、どう見ても"すげーおバカさん"の結論しか出ない
"すげーおバカさん"が超々妨害行為してることもその内容も主人公サイドにバレてる…のに何故かスルーしまくる
妨害に抵抗はするけど、妨害そのものは防がないし
「妨害されたけど、どうにかなったねぇ」の後に何の追及もしない!
なんなら、見向きもしてない!
主人公サイドにご都合主義はいくらでも見てきたが、悪役サイドへのご都合主義は初めて見たかもしれん
・超おイタイ聖女もどきディアナ
・ディアナの叔母でもあるヒステリック王妃
・無能なくせに過ぎた野望持ちのジジイ国王
の悪役三人衆
偽物聖女だー、神託なんてハッタリだーと散々な扱いだった主人公セレーナだが、大災害の人的被害をゼロにしたことで大聖女の再来とまで呼ばれるようになり
聖女を囲い込みたい国王が次期国王の座を餌に孫たちを焚き付けたことで完全に"王子の嫁候補"として扱われて大迷惑
・国王は聖女の命を弄び、死んでもなお搾取したい
・聖女の真実を知る王妃は聖女なんて悍ましい存在だし、姪っ子が聖女の素質を持っていることも隠したい
・そして何の情報も持たずにチヤホヤされたい第一王子の嫁になりたいだけのディアナ
ディアナと王妃は基本的にヒステリックに喚き立てて、すごく頭の悪い方法で実力行使しかしない
そこを補うのがディアナの魅了魔法のはずなんだが…
「人を思い通りに操れるほどには強い魔法ではないし、強い魔法の力を持つ王子2人や聖女には効かない」
って最初にその魔法使ってる時に説明しちゃってるんだよね
更には国王がその魅了に完全かかってんの!
王子には効かないのに?しかもわりと思い通りに動かせてるよ?よっわ笑!!
おバカが好き放題に幅を効かせられる理由付けとしては、設定が弱すぎるんだよね
もっとすごい権力やらチート能力でも持っていればまた違うんですけどね
大した能力もないおバカさんたちを止められない、主人公サイドまで無能に見えてきちゃうんだよ
キャラや設定はけっこう良かったのに勿体無い
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5








暴君を身ごもる闇堕ち聖女になりました