4.0
プラスの感情は湧かない話
正直、読んでいて気分はよくない
恋愛モノよりは、ミステリー・サスペンス・考察系に近い作品かな
主要人物の思考が分からない、感情が出るシーンですら本心が読めないほど
それでも「いま本心見えた?」って瞬間があるのが沼ポイント
レイチェル…アリシアとノア家族の隣に引っ越してきた社長令嬢?(身分制度がイマイチ不明)
ノア…レイチェルの想い人、4人きょうだい末っ子で姉ラブ
アリシア…ノアの姉、病弱で余命幾ばく、レイチェルへの依存度高め
基本はレイチェル目線で進む
子供の頃にノアを好きになり、
「恋人に見えたら嫌だ」とノアからの拒絶で告白もせずに失恋、
それでも誤魔化してノアとアリシアの友人であり続けたことで「ノアはアリシアを女性として愛している」と確信して2度目の失恋
アリシア最優先なノアの近くにいるために、自分に依存しがちなアリシアを利用する道を選ぶ
罪悪感を抱え、心の中で言い訳し、恋心を隠すために小さな嘘を重ね、レイチェルだけは読んでいて苦しくなるほどに心が剥き出し
ノアは喜怒哀楽レベルなら丸出しの若造だけど、コイツ何がしたいの?って感想しかない
というかノアもレイチェルに依存しすぎ甘えすぎ
ノアがこの世界で新卒的な「若造だけど大人」の18歳になり、アリシアの病状が悪化することで3人の関係性が大きく動くんだけど
本当にアリシア最優先なのか?ってほどに、自分では何もしないんだよね
「アリシアを世話する人がいない、使用人は最低限の面倒しか見ない」とレイチェルに看病を頼んでくるけど
家族説得するか自分で金出して看護人雇え!隣人の善意と時間を搾取すんな!と
「家の環境悪いからアリシアだけ遠くの街で療養」という話が出れば、自分の代わりに反対してくれそうなレイチェルに相談して巻き込む
3人が離れないように、レイチェルとノアが「見せかけの結婚」という形を取るけど
レイチェルばかりデメリットも罪悪感も大きいのに笑顔作って、ノアはほぼ犠牲がないのに「苦しんでます」って顔をする
アリシアだけは本当に本心が見えない
レイチェルへの感情はただの依存か、それ以上か
アリシア次第で3人の関係が決まりそう
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傍観者の恋