3.0
設定が渋滞気味
魔王討伐に選ばれた勇者の恋人だったが捨てられた前世2人分の記憶を持つ主人公
今世でも勇者の恋人になったけど捨てられる前に逃げよう!勇者が旅に出た時に自分も故郷を捨てて移住しちゃえ!と
勇者や勇者を奪った女へのザマァ系、捨てた男が縋ってくる系の話かと思いきや、勇者も魔王も重要ファクターながっつりファンタジー
そもそも魔王とは?
→ かつて愚かな王に妻を奪われ、禁術によって力を手にして人類滅ぼす勢いの元人間
勇者とは?
→ 愚王が自分の不始末のケツを拭かせようと召喚した異世界人をサポートする仲間の1人
女神が異世界人に与えた「魔王を倒せる女神の力を受け入れる器と、魔王の魂を滅する術」のうち、器の方を譲渡された戦闘面では最強の人間
女神とは?
→ 世界を管理しているっぽく魔王を倒すために色々と人に干渉しているが、中途半端な干渉ばかりで無能感が否めない
もちろん↑は最初隠されていて、今世の勇者が魔王を倒すまでは「主人公の新しい生活」が主な話の流れ
「勇者が帰ってくる!逃げたことがバレる!」と焦る主人公だが、再会・婚約者宣言までトントン拍子で進む中、倒したはずの魔王の居城が現れてさぁ大変!
となってから物語が動き出し、隠し設定がワラワラと出てきて
・主人公こそが魔王を滅することができる異世界人の魂を持つ存在
・現在の魔王は愚王の裏切りによって異世界人を失った初代勇者の成れの果て
・魔王は異世界人の魂を探しているので、歴代勇者は恋人を守るために恋人を忘れた
…ということまで判明するわけだが
各設定は序盤からは予想できなかったし「そういうことだったのか!」となるけど
設定同士が噛み合わず渋滞してるというか?
まず「魔王を滅することができる唯一の存在」が異世界人である必要性を感じない
・魔王はこの世界の人間だったのに女神がどうにもできないのか?
・女神がどうにもできないから異世界人を頼ったかと思いきや、与えられた力は女神のもの
・この世界の人間である勇者に「器」を移せるなら異世界人要らんくない?
女神が簡単に人間に超えられ過ぎだし、この世界の人間アホすぎて異世界人に頼る前にそっちどうにかしろだし、「今世で魔王消滅に失敗したら世界滅びます」となるまで人の記憶消すくらいしかしてない
結論、女神が無能
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3
今度こそ幸せになります!