5.0
この作品に出会えたことに感謝です
東京でWebデザイナーとして働く俵宗太・30歳。香川でうどん屋さんを営んでいた父が亡くなり、実家じまいの為に夏休みを利用して帰省したところ、カラの大鍋の中に見知らぬ小さな男の子が寝ていた。片言の言葉も話せない子どもと思っていたら、ふさふさの耳と尻尾が出てきて化け狸だと判明。宗太はその小さな狸にポコと名付け、一緒に暮らす決意をするところからストーリーが始まります。
小学生の時に母が亡くなり、男手1つで宗太と姉・凛子を育て上げたお父さん。常にいい親友の幼馴染・中島。東京で働いていた会社の社長のダーハマさんと後輩の自称天才プログラマーひろし、そしてお寺のお坊さんの俊亮さんなど、素晴らしい登場人物たちと俵家のファミリー・ヒストリー、そして香川や離島の美しい景色、これら全てポコのおかげで繋がっていきます。
両親、実家への思い、故郷への思い、そして話ができなかったポコが言葉を覚え成長する様。最終話は涙なくしては読めませんでした。いつかポコに会いに香川各地、特に屋島へ聖地巡礼したいです。
とりあえず近所で讃岐うどん(ポコ風に言えばうろん)を食べます。
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うどんの国の金色毛鞠