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興味深く読めました。おもしろかった。
着るものというのは最も身近な自己表現だと思います。ずっと好きな服だけを着続けてきました。
世間には、異性にモテるための服、他人に良く思われる服というのが存在するし、人から求められたいよく思われたい欲求の方が、自分がその服が好きかよりも重要な人も大勢います。多分そっちが主流です。
世の中は声が大きい人(多数決)で決まる、案外民主的ですよね。
ただそこから外れると、もう主流派には戻れません。職業も制限されるし友人もとても少ない。本人は納得してるし幸せだからいいけど。好きなものをずっと我慢してきた人には、別の我慢が現れたりします。その立ち位置に納得できるのかな?
主人公が、子どもの頃から見た目のために周りがわかりやすいと考えるレッテルを貼られて、好きな服を我慢してきた今を打開していく。。。いかにも良さげな物語ですが、教師には向かないと思いますよ(笑)
たかが着るもの、されど着るもの。とてもおもしろく読めました。
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着たい服がある