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    絵が売れても一希は変わらないで
        泉を知らない。自分には関係ないと思っていた。
主人公の一希は、一般的な家庭の育ちではない。親兄弟は1人も出てきていない(50話までは)。他の人には当然あるものが無い、自分だけを愛し守ってくれる絶対的な人物がいない環境だった。大人になり社会出た一希は家がない、その日を生きるため寝床代を稼ぐため一生懸命働いていた。
そんな一希の趣味は、絵を描くこと。仕事の合間の息抜きで絵を描いていると、同世代の怪しい男(透)が絡んできた。この透との出会いで一希の生きる世界は変わりはじめる。
透の謎。資産家、親からの相続と思われるが、同居人と2人暮らしだった。一希のパトロンとなるけど、何を考えているかわからない。悪い人間ではないと思う。家のない一希に同居の提案をして、今後描いた絵を売っていくアドバイスや支援をする。
ブレない。趣味で描いていた小さいスケッチブックは描きためていない。それは荷物が増えるから。ただこれからは捨てずに売り物にするけど、一定の収入を確保したい一希は、清掃の仕事などを続けたくさんの人と出会う。普通ならお金が入り、周りの人がキラキラして自分も手に入れたいと欲が出ると思うけど、一希は感性を刺激しても物欲にははしっていなくて、刺激を受けている時の一希の目は輝いているから応援してしまう。
たくさんの人と出会い、たくさんの初めてを見て経験して成長すると、たくさんショックを受けることもあるだろうけど強く生きてほしい。
個人的には雲井さんの人間味好きです。      
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いつか死ぬなら絵を売ってから