5.0
チェーザレ・ボルジアパロディなのか。
チェーザレという、印象的な名前から。誰もが思い起こす事だろう。彼が妹であるルクレツィアと近親愛があったとかが、オペラや歌劇団や漫画で描かれて来た事も有名。そして。この世界線がイタリアっぽいところもあり。サントナールはサントリーニ島(ギリシャ領だけど、イタリアとの間、エーゲ海に浮かぶ。)を如何にももじってそうだし。ベッラというワードもそのままイタリア語で「美しい」なのだし。チェーザレが非道なまでに厳しく、謀略を尽くした男だった事は歴史において有名だし。そして、彼が妹を政略の駒に使い回していた事もあって。その物語をなぞっている匂わせも凄い!大体チェーザレは美男であったと描かれているしね。これはもう、ワクワクしか無い!彼の時代がルネッサンスだった事も相まって、この作画!麗しいことこの上なく盛り上げてくれる。いやいや、この世界線はルネッサンス史実では無く、空想の物語ですよ、と分かってはいるものの。2つの意味でも楽しませてくれるのだ。ところで。政略の駒とした出自不明の孤児アデルにチョッパやで惹かれているであろうチェーザレとアデルに血の繋がりがあるのか、無いのか。あっても無くても、禁断になろうが何だろうがどうか結ばれてくれぃ!と願ってしまう。そして。これが上流社会そのものを騙してやろうというチェーザレの野望。物語が進む毎に明らかになるであろう、アデルの出自。ここにもミステリーチックな要素も加わり美味しそうな事になっている。考察厨も盛り上がれそう!先がとにかく楽しみです!
-
60
上流社会