ぜらniウムさんの投稿一覧

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71 - 80件目/全86件
  1. 評価:5.000 5.0

    人を呪わば穴二つ

    皆から愛される玲琳をうらやみ妬み、入れ替わる慧月。入れ替わりさえすれば幸せになれるはずだったのに…
    愛されていたのは「外見」のみではないのだから、思う通りにならないのは当然だが、余りの病弱さに苦しむ。
    病に対する精神的な抵抗力もないため、愛される幸せを享受するどころではない。
    一方、慧月の中に入れられた玲琳は健康な体を活かして、今までできなかった事をこれでもかと楽しむ。
    中身:玲琳(外側:慧月)はやりたいようにやっているだけだが、その善良で裏の無い行動が周りを変えていく。

    入れ替わりで自分を乗っ取られたら、中身:玲琳(外側:慧月)が「計画的に」中身:慧月(外側:玲琳)を
    追い詰めていくストーリーが、ありがちかと思いますが、この主人公の行動に計画性は無い。
    慧月は慧月自身に復讐されていくようなもの。
    ある意味、慧月が玲琳に入れ替わった時点で、慧月には「詰み」で、
    ふたつ掘った穴のうち、ひとつに入っていたんですよね。
    その一方で玲琳は、穴のふちに両足架けてにっこり笑ってる感じでしょうか。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    一大叙事詩 最終章の幕開け?

    待ってました!!
    読み進めるの楽しみ! でも終わりが近づくかと思うとそれは嫌!

    エドガーが一族の他の者と少し違うことの謎や、ポーの一族の誕生と歴史に関する答え合わせ的なお話になるのかな?

    この作品単独では意味をなさないので、これまでのお話を復習してからお読みください。
    そうでないと「これ誰?」「何火傷?」「薔薇のオイル?」「裏切者?」と訳分かりません。
    私も改めて復習してきます。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    ひんやり、しっとり、草木や花の匂い

    この世のモノではないモノが見える主人公
    明治の初め西洋文化の流入で、暗がりに住まうモノたちが消えゆく時代が舞台

    平成4~7年(1992~95年)の作品だが、
    制作年代を推察しにくい独自の画風のため(極端だが、例えば70年代のまつ毛びっしりきらきらお目めなど、
    その時代ごとの特徴的な絵柄があるが、波津さんは時代におもねらない画風だと思う)
    30年前の作品を読んでいるという余計ななつかしさ抜きで、物語世界へ没入できる。

    その絵柄も、デッサン云々で好き嫌いは有るかと思うが、この世界には合う美しさ。

    沙羅の木、桜、萩、薔薇、白百合……
    どの話もきっちりかっちり終わるのではなく、残り香がふうわりと漂う。
    おすすめ!

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    恋愛の障壁フルコース

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    本文にもありますが、悪い人はいないのに幸せになれない人のお話。

    身分の差、理解ある両親の死、心中未遂、記憶喪失、愛した人そっくりの子供、年の差、
    お互い思いあっているのに 物理的なすれ違い 精神的なすれ違い、流産、

    主役以外でも、戦時下 敵国の女性、愛情の無い結婚だと割り切っていたはずが愛してしまった、同性愛、等々

    主人公の友達のエレーヌは、ここぞという時に「幸せに続く道」を選べたのに、
    主人公のナタリーやフランシスは、『イイヒト』や『オトナ』であろうとして、「不幸になる道」を邁進してしまう。
    主人公達が我儘だったら、4分の1ぐらいのページ数で めでたしめでたし だったでしょうね。
    主人公たちにイライラしながら、途中でやめられずに一気読みしてしまう
    「恋愛障壁のフルコース」でおなか一杯大満足の作品です。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    感情移入がひどい

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    「悪役」「令嬢」「転生」「おじさん」どこにも感情移入できる自分との接点は無いはずなのに…

    毎回毎回「分かる」「解る」「判る」と膝の打ちっぱなしで膝割れそう。

    親目線とか、「○○さんどう思う?」と聞かれて勤務評定的に答えたり、
    老眼や、おやじギャグと分かっていても(知らず知らずのうちに)対抗したくなったり、
    主人公のライバルの髪型とか、そろばんの遊び方とか、カタカナの名前苦手とか…

    まだほんの数話しか読んでないのに、どうにも気持ちを吐き出したく、耐え切れずレビューしました。
    「アルプスの少女ハイジ」の再放送見て「ハイジ」や「クララ」で無く「ロッテンマイヤーさん」に感情移入してしまったあなたなら、この漫画の主人公にもはまるかも。
    (逆に「ハイジ」や「クララ」に感情移入しているようでは、まだ早いかも)
    ※「アルプスの…」とこの漫画とは関係ありません。念のため。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    結構みんな怖い

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    主人公…
    ・湖に落ちた自分を助けるために亡くなった父親を(幼い頃とは言え)結婚したい程好きだった。
    ・自分が通う女子大の助教授(顔が父親そっくり)と不倫中。
    ・偶然不倫相手の妻と知り合うのだが、成り行きでしかもその奥さんが強引だったからとは言え、
      不倫相手の家に上がって、シャワーや着替えまで借りる。
    ・不倫相手の息子は、主人公の義理の妹(母の再婚相手の連れ子)の彼氏。
      この息子(出会った時点では中学生)と主人公は最終的には付き合う。

    不倫相手…
    ・面倒な女は苦手。しかもそれを相手にしっかり告げる。
    ・付き合っている女の使っている香水を妻にプレゼントする。(浮気相手が変わるたびに奥さんの香りが変わる)
    ・女から別れを切り出されたら、迷うことなく情けないセリフも言える。

    不倫相手の妻…
    ・夫の浮気を長い間疑っているが、何も起こらないうちは何もない事にできる。
    ・いざ浮気が判明したら、息子の前だろうと、夫の不倫相手に感情をぶつける。
    ・高校受験を目の前に控えた息子を置いて、浮気がばれた夫を中途半端な状態にしたままで、
      イギリス留学へ出発する。

    主人公の妹…
    ・自分が可愛い、可愛いから我儘と自覚している。
    ・人前で彼氏と大声でケンカ(ほとんど一方的に罵倒)できる。

    主人公の母親…
    ・夫と死別して2年未満で再婚(夫と離婚して…なら分かるけど、死別で2年未満って、あまり聞かない気がする。)

    主人公の叔父…
    ・女子高生の姪に手出してる。

    美しい絵で表現されているから感じにくいが、文章にすると結構みんなエグイと思いませんか?
    (この世界観、好きですけどね)

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    「ワタシ」以上「ワイドショー」未満

    私は以前、仕事のストレス(と自分では思っていた)で心療内科に通っていました。
    医師には仕事上のアレコレをお伝えしました。
    センセイは私の話を聞いた後、「あなたとあなたのお母さんとの関係に問題があるね」とおっしゃいました。
    自分では母との関係は普通かむしろ良好だと思っていたのに、
    先生の一言で号泣してしまい、それと同時に「ズバリ指摘された」とも感じていました。
    この事は、いまだ母には話せていません。

    親子関係のねじれと言えば、
    金属バットさつじん事件、
    官僚が引きこもり・家庭内暴力の息子をさつがい、
    最近では、北海道の頭部切断 など、ワイドショーに大きく取り上げられたものも多くあります。

    本作品に掲載されるような「ワタシ」以上「ワイドショー」未満の出来事は
    知らないだけで、すぐ近所やクラスの友達で起こっているのでしょう。
    起こっていることが分かった時、何かできることはあるのでしょうか?

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    これぞ王道、本格派

    「中途半端はツッコまれるが、突き抜けるとため息出る。」のお手本ですよね。
    この作品読んで「こんなのありえない」とか言ったら、言った方の知性が疑われる。
    凡人には創造はもちろん、想像もおぼつかない「一条ゆかりワールド」にどっぷりつかって、
    しばし世知辛い浮世を忘れる。

    種類の違う美形6人と、普通の人には想像できない金銭感覚、
    何やっても後遺症はおろか傷跡さえ残さない軽いけがで済んでしまう、
    学校の先生には叱られるけど法的な処罰は受けない、
    世界的な有名人(芸能人、法王、王室関係者等々)に東西マフィアに幽霊まで。
    名前もセリフも無くていいから、私もどこか画面に潜り込みたい!!

    番外編で大人になった彼らを見たいような、永遠に高校生でいてほしいような…
    どちらにしても新作も読みたいです。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    部活楽しんでほしい!

    現実が漫画を超えてると思える事も多いです。
    (野球や将棋やフィギュアスケートや…私が勉強不足なだけで他にもきっと)
    それに比べれば、かなり現実的なストーリーかも。

    ほとんどの人にとっては、将来バレーボールで食べていくわけでは無い。「たかが部活」も嘘じゃない。
    「出来る後輩」に複雑な感情を抱いたり、頑張ったからと言って必ず報われるとは限らない。
    一生懸命はカッコ悪いとうそぶいても、いざ試合で負けると「もっとやっていれば…!」と泣いたり。

     うんうん、そうだよね、分かるよ、分かるよ…泣いてもいいよ、みんな頑張れ、頑張れ
    と、おばちゃんはそんな事を思いながら、読んでます。
    現実世界の子供たちも、部活楽しんでほしいです。(ケガには気を付けて)

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  10. 評価:5.000 5.0

    大型のモフモフが好きなら

    動物のドキュメンタリーを見て
     虎で猫吸いがしたい
     仔シロクマを抱っこしている私を抱っこする親シロクマ
     冬の森でオオカミの群れに団子状態で眠る
     雄ライオンが「もっと自分を構え」というようにふくらはぎにスリスリ 等々
    想像したことがある人なら(実際やったら、もれなく死んでるけど)はまると思います。

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