ぜらniウムさんの投稿一覧

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51 - 60件目/全65件
  1. 評価:4.000 4.0

    レビューにもバレエ愛

    お教室で一番偉い先生に期待されているお隣のお姉さんが、「お金」と「ケガ」と「進路問題」でレッスンをやめるという
    ところから始まるお話。
     (ある意味バレエそのものをやめたわけでは無いので「レッスンをやめる」と表記しました)
    本当に上記の三要素は、どのお稽古事にも切実な問題です。
    この最初のシーンは、とてもリアル感あります。

    が、主人公に関する部分はあくまで「マンガ」として受け取る方がいいかも。
    年齢の違う人間(特に微妙な1歳差、2歳差)が同じクラスで学び、明確に優劣をつけられる世界で、
    思ったこと躊躇なく口に出す。
    母親はもちろん、父親も協力的。
    そして何より才能がある。

    これは、人間関係難しい……

    私は単純にこの作品楽しめましたが、
    バレエへの愛の深さゆえの厳しい意見が、レビューには多くあふれています。
    この作品の見方というだけでなく、バレエのとらえ方様々を見るためにも
    他の方のレビュー参考になります。ご一読を。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    百貨店

    より多くのお客様にご満足いただける様々な商品を取りそろえているのが、百貨店。
    より多くの読者にご満足いただける様々なイケメンを取りそろえているのが、本作品。
    きっと、あなたもお気に入りに出会えるはず。

    時代物としても、お仕事漫画としても、群像劇としても、面白い。
    ドラマ化するなら、この人はあの俳優さんとか想像しながら読むのもいい。
    ※キラキラしすぎてないから、実在の人物を思い浮かべやすい気がする。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    現実感アリアリ

    それぞれのキャラクターのコロンや整髪料や柔軟剤の匂いがしそうな程、現実感アリアリです。

    若い人は、自分を投影するでしょうか。
    おばちゃんの私は、自身が若い頃の同僚を思い浮かべたり、今の職場の若い子たちを無意識に当てはめています。
    勿論、外観は違うけど、こういうカワイイわちゃわちゃ感って、ありますよね。

    絵もキラキラしすぎず、カッコイイし、かわいい。
    皆幸せになれ! (この作品読んでる若い子たちも!)

    • 9
  4. 評価:4.000 4.0

    イラっとする理由

    著者の作品には周囲に迷惑をかけがちな女性キャラが登場する。

     動物のお医者さん…主人公の先輩、大学生
     おたんこナース…新人看護師
     チャンネルはそのまま!…新人記者
    彼ら(ふたりは社会人だが)は、未だ勉強中で、指導を受ける立場にある。
    本人たちもその自覚があり、時に納得できなくても、キッチリ叱られている。

    この「キッチリ叱られる」ことが非常に大切で、
    読者も「こんな子自分の周りにいたら大変だわ」と思いながらも、気持ちを落ちつかせることができる。
    クレームがある時、自分が怒るより強く、失敗した子の指導者(教師や上司)がその子を𠮟りつけたら、
    「まあ、まあ、そんなに怒らなくても。本人も反省してるようだし…」となる、アレだ。

    一方、本作の主人公は、物語の舞台である料理店のオーナーである。
    中身はともかく、一番偉い人である。
    オーナーよりお客様が偉いと思うのだが、そうは思っていないようである。

    読者がどんなにイラついても、「キッチリ叱られる」ことは無いのだ。
    これが「イラっとする理由」だと思う。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    SF苦手でも萩尾作品は別

    乗物・建物・文化等、想像しやすいほどよく未来。
    描かれているのは、植民地支配・選民思想・差別意識・民族紛争・権力闘争・縄張争い・故郷を追われた人々……
    それでも(それぞれが)何かを信じ、求めて生きていく姿。

    現実世界を舞台にすると、特定の国や地域や宗教など、いろいろと差しさわりがあるかもしれないが、
    SF世界にすると逆に言いたいこと(描きたいこと)言えるのかも。
    自分がこの世界に置かれたらどう動くか? と問いかけるのは、
    今この現実世界でどう動くのか? と問いかけるのと同じだろうか。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    自分と正反対、だから楽しい

    女性は、金銭的に裕福で、美人で、才能が有って、気が強い。男性は美形でチャーミング。

    著者の描く女性キャラクターは、一部(砂の城:ナタリーなど)を除き、大人しくても気は強い。
    言いたいことは言うし、欲しいものは取りに行く。

    どのキャラクターも魅力的。
    女子高生の二人が成長していくのはもちろんだが、
    主人公の叔母?も「見かけだけ」から「実力派」へと変身する。
    彼女のマネージャーも強く賢く、職場にいてほしいタイプ。
    主人公が好きになる男の子もライバルをはじめ、周囲からの刺激を受けて、カッコ悪い思いもしながら、
    イイ男に近づいていく。
    映画監督も、チャラい小説家も、見た目に似合わぬ一面を見せてくれる。
    主役の男の子の母親は、もっと出番が欲しいくらい「美人で、才能が有って、気が強い。」
    これこそは、一条作品のキャラクターと言える人物。

    自分とは正反対、だから読んでて楽しい。
    これって、男子が「強い主人公が次々敵キャラを倒していくバトル漫画」が好きなのと同じなのかな?
    自分を重ねることなく、思いっきりヒトゴトだから楽しい。これだから、少女漫画はいくつになってもやめられない。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    全話無料! 今のうち! とにかく読んで!

    なかよし(講談社)→ りぼん→ 別マ→ ぶ~け→ コーラス(集英社)と進んだ私には、
    白泉社作品に触れる機会はあまりありませんでした。

    この作品の扉絵を見た時にも 「白泉社」らしい可愛さだなあ、ぐらいの感想。
    大量無料(というか、全話無料)だし、試しに読んでみるか、と読んでみると……

    ※※まだほんの数話しか読んでませんが※※
    面白い! 現代との混ざり具合絶妙な和風ファンタジー
    主人公の男女は作者さんが一番描きやすい顔なんだろうけど、
    その他のあやかし達が可愛い!(いい感じの気持ち悪さもある)
    話も単純なドタバタではなく、成長物語的な部分やしんみりエピソードもありそう。
    毎話読むごとに、続きが楽しみ。
    とにかく、読んで欲しくてレビューしました。
    他の白泉社作品ものぞいてみようかな。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    哀れな天使

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    無料分55話読みました。
    少し古い感じですが、安定感のある丁寧な絵は作品世界に合っていると思います。

    悪意ある噂のせいで、不自由を強いられる主人公が、
    何事にも負けず、最後はずっと慕い続けてきた幼馴染と結ばれる物語です。
    ほんとに何事にも負けません。
    悪意ある噂にも、不本意な結婚にも、嫁ぎ先での不遇にも、夫の領地の責任者の不正にも、夫の無理な事業展開にも、
    全て勝利します。

    ごく周囲の人たちとの論戦は描かれていますが、
    領地の住人との軋轢とか、商人との駆引きとか、近くの別の領主たちとの折衝とか、館の使用人への再教育とか…
    そんな具体的なお仕事の状況は出てきません。
    ある種のお仕事漫画を勝手に期待していたのでその点は予想と違ってました。

    それにしても、嫁ぎ先の侯爵と同居している天使は今後どうなっていくのでしょう。
    車椅子生活は不便ですが、何もできないわけではありません。
    可愛そうがるだけで、誰も何も教育しなくて、このままおばさんになっても天使と呼ばれるのでしょうか?
    自分への恋愛感情を知っているのに… 侯爵の無責任さと、頭の悪さが表れていますよね。

    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    偏見に気づかされて…反省

    ほんの何話か読んだところですが…
    血生臭いバトル無し、ほのぼの癒し作品。

    ※以下、不愉快な文面が続きます。ご注意ください。

    主人公をオトメンと称しているが、これも考えてみれば「パターン化された女らしさ」が念頭にあってこその表現。
    この主人公が女の子だったら、「あざとさ」を感じていたかもしれない。
    男の子だから逆に「かわいい」って思えるのかも…
     ……と考えた自分にぞっとした。

    「華道」「茶道」「和裁」を習っていた私を「偉いわ、花嫁修業ね」と褒める人に対して、あいまいに微笑み返しながら、
    「嫁に行かずに済むように頑張っています!」と心の中で言い返していた自分を思い出しました。
    自分が「偉いわ、花嫁修業ね」と言ってた人側になってる!!
    自分の中の偏見に気づかされて……猛省!

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  10. 評価:4.000 4.0

    波津成分 薄め

    私の考える「波津さんの作品を構成する成分」としては…

     ①周囲に変わり者と呼ばれる 好奇心に忠実な 若い女性
     ②知的で行動力もあるが 女性に対して要領良く振る舞えない 若い男性
     ③社会的地位の高い お茶目で子供っぽいところのある おじいちゃま
     ④背筋の伸びた芯のある 懐の深い 老婦人
     ⑤怪しい能力を持っているとしか思えない 猫
     ⑥いわくありげな 書画 骨董品

    この作品は、上記の成分が薄めです。 ※①も「若い女性」というより「子供」

    描かれている不思議な話も、「白い貴婦人」以外は
    主人公自らの体験ではなく、「おはなし」として聞かされるものがほとんどです。

    個人的には「波津さんの作品全部好き!」なので、この作品も好きなのですが、
    人に勧めるなら、他の作品かな…と思ってしまいます。

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