赤い雲さんの投稿一覧

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21 - 30件目/全98件
  1. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり編集長

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    男性陣はイケメン選び放題。正統派王子様タイプ、ワイルド系、クールビューティー、美少年の弟ちゃん。女性陣はハンサムウーマン揃い。環さん、吉次さん、ラリサも何気にカッコいいと思う。あと牢名主さんも好き❤️牢名主さんと対面した蘭丸が気絶するのが笑えた。

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  2. 評価:5.000 5.0

    カッコいいのは刃牙だけにあらず

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    今度はお相撲?「グラップラー刃牙」にも何人か関取が出てきたけど、どれもあっという間に消えちゃった印象が…と思ったら、こうきましたか。日本の格闘技の原点に立ち返ったのね。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    推しは婦警スタイルの梅鉢さん

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    悪魔がいかにもな外見で、ハロウィンの安いコスプレ感があるのがチョットだけ興醒めかな。この画力なら両目の目力と舌ピアスだけを悪魔の特徴として、あとは普通の燕尾服のおじさんの外見にしといても充分悪魔に見える。そして、壁や地面にうつる影だけ角や尻尾が映るとかの方が、リアルな気もする。
    畳み掛けるような緊迫感があって面白い。第一話のラスト近く、悪魔の真の意図というかやり口がよくわかって、なるほどと思った。こうやって悪魔に変わってしまった瞬間の人間が箱のボタンを押すとたぶん…なんだと思う。その後のまさかの2回戦、自分だけ助かろうとした瞬間、人はわずかに悪魔に近づく。せめて我が子だけは助けたい、という純粋な親の愛でさえも、突き詰めれば自分の子だけ助かればいいという利己主義に過ぎないのだと、悪魔に笑われている気がする。
    救いがあるとしたら、それでも最後まで力を尽くして国民を救おうとしている人々の真摯な姿も描かれていることだろう。善悪って、そうそう黒白キッパリと分けることなど本当は出来ない。だから善し悪しではなく、己が心に持つ信念がブレないことが大切なんだと思う。
    「一緒に記念に写真を撮りましょう」と言われて一度断った梅鉢さんの次のセリフがいい。生真面目で堅苦しい人なんだけど、彼女は信念の人だ。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    期待通りの華やかな世界

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    革命前のフランス王宮に咲いた華といえば、太陽王ルイ14世、マダム・ポンパドゥール、そしてマリー・アントワネット。この3人が豪華絢爛な宮廷文化のアイコンとして活躍し、そのファッションや流行の数々を作り出していきました。(国家予算を湯水のように使いまくって国民がブチ切れた一因にもなったわけですが)マダム・ボンバドゥールの半生を描いた小説を読んだことがありますが、その美貌と美的センスをもって王の愛妾として選ばれるべくして選ばれてゆく様が華麗。しかし、愛妾となるまでの内輪の経緯やしがらみ、ルイ15世の女好きっぷりに身も心も傷ついたりと、なかなか気苦労の多い女性だったように描かれていました。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

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    キラキラした少女フレンドのタイトルの中で、何となく惹かれた「シーラカンス」。果たして、卓抜したセンスの漫画でした。羊が良いですね。

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  6. 評価:5.000 5.0

    ザラザラしたタッチの筆の平安時代

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    まだ無料分の7話目までしか読んでませんが、これは面白いです。まずは在原業平というと、絶世の美男にして恋多き歌人、いかにも平安貴族然としたたおやかな優男を想像していたけれど、オトコっぽい渋ーいおじさまだったので意外でした。キラキラした美男美女の平安絵巻に見慣れた目には、かなりリアルさが迫ります。平安な時代と言いながら今巷で起きてる事件は同じようにその頃にもあったし、醜い政権争いも起きていた、当然不可解な事件を解決する謎解きストーリーの名作もこのように生まれるわけで…。「陰陽師」では鬼、雷神として登場する菅公が、門の上で子鬼と見紛う姿で現れるのがいい。それでありながら、妖しや怪異、魑魅魍魎の存在を全否定するのが面白いですね。ホームズが19世紀末の退廃的なロンドンに漂うオカルティズムの中で、幽霊だの呪いだののことごとくを徹底的な合理的思考で論破していったのと同様のカタルシスがあります。
    ただひとつ気になるのは、第一話、男たちが「女官が姿を消したらしい」云々と噂しているところなどの「女官」という言葉です。女官とは、宮廷、つまり天皇の住む内裏に勤めている女性のことをさします。宮中でも内親王家でもなく、臣下の藤原氏の屋敷に仕えている女性であればこの時代は「女房」、ごく身分の低いお手伝いさんなら別の呼称(下女など?)が適当でしょう。別に粗探しをするつもりはありませんが、かなり時代考証がきちんとなさっている漫画なので、逆に「これ、なぜ?」と気になってしまったというだけの話です。

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  7. 評価:5.000 5.0

    大和和紀さんの作品で一番好きかも

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    リアルタイム連載を読んでた世代。明治から大正にかけての物語で、とにかく時代考証がしっかりしています。安定した画力が素晴らしい。物語のプロットはまんま「風と共に去りぬ」。スカーレットは万里子、レットは甲斐、メラニーがお卯野で、アシュレイが森太郎。万里子ははねっかえりのお転婆娘というだけで、内面はとても心の優しい女の子です(スカーレットのような境界性パーソナリティ障害的なキッツイ女ではありません)。長い髪に大きなリボンをいくつも結んだ振袖姿、学校に通う時の袴姿、そして鹿鳴館デビューのロープデコルテ姿、本当にお人形さんみたいな美しさ。大和和紀先生が描く美少女の中でも、万里子はベストワンではないでしょうか。好きな男の子には超ツンデレなとこがまたカワイイです。大好きな森太郎には意識しすぎてうまくコミュニケーションがとれなかったり、「素直で誰からも愛されるお卯野が羨ましい」と1人でモヤモヤしたりするとこがまた、甘酸っぱい思春期の悩み全開です。
    物語は、風来坊の船乗り・甲斐が成功してヨコハマに凱旋し、万里子にプロポーズするあたりから急転直下。万里子の父親が不慮の事故で亡くなってしまうのを皮切りに、運命はどんどん予想もしない方向へと転がり始めます。家のために、万里子は大嫌いな甲斐と結婚しなくてはならないところまで追い詰められてしまいます…が、ここが萌えポイントで、成り上がり者の甲斐は万里子にベタ惚れなのです。ほとんど凶暴とさえ言える激しい愛なのですが、粗野な男のくせに、ちゃんと紳士。嫌がる万里子さんに夫婦の営みの強要はしません。(ファーストキスは奪われちゃいます。今まで感じたことのない感覚に万里子さん一瞬めくるめく→すぐに正気にかえり甲斐をひっぱたいて追っ払う→「このままじゃヤバい」と泣く)。
    甲斐は万里子が「自分が叶屋の立て直しをしたい」と懇願すると反対しません。ちゃんとした家の奥方様、しかもこの時代の女性が商売の陣頭に立って仕切るなんて夫の恥とさえ言われかねない時代です。が、甲斐はむしろ「あんたには向いてるかも」と言ってくれます。惚れた弱みで好きにしなさいと甘やかしてるわけではなく、万里子の才能を見抜いて「やってみろ」と挑戦させてくれるんですね。この後万里子さんが赤字解消のため、売るに売れない難しい中途半端な積み荷の売り方を思案するところがワクワクして面白かったです。

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  8. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり明石の上

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    紫の上をして「なんと高雅な」「あの奥ゆかしい方」と言わしめた佳人。(残念ながら不勉強で原作の中にも紫の上のこのような感嘆の声があるのかはわからないんだけど)藤壺の宮は別格としても、数多いる源氏の女人の中で、容色・品格・そして心映えの美しさが揃った、紫の上と互角に張り合える唯一無二の存在だと私は思っています。
    最初登場した時は、声と面影が六条御息所に少し似ているとあったので、「プライドの高いキッツイ女性なのかなー」と思ってました。が、子どもを産んでからのこの人の、その真の姿…海のような深い愛がとても美しいかたちであらわれます。胸を引き裂かれるような思いで最愛の我が子を紫の上の元へ送り出しながら、決して源氏を恨まず、我が身を卑下することもなく、ただただ娘の無事だけを願い続けるその愛の深さ。田舎の明石から大都会の京の都に出てきた時の、切なく寄る辺ない我が身を嘆きつつ、ちい姫への思い一つのみを胸に耐え忍ぶ姿。やっと対面できても、実の母とは名乗れない理不尽な立場(状況はわかるが結構源氏のやっとる事ヒドイと思う)なのに、何もかもその胸に全部おさめて、黙してちい姫を見守る。全てが明かされた後も、国母となったちい姫のことも若宮のことも全てにおいて紫の上を立て、自分は出しゃばらず裏方役で慎ましく控えている。その美しさに加えて教養の高さ、趣味の良さ、優しい心配り、こと琵琶においては名人級なのに、ひけらかすこともない。まことの貴婦人とはこのような人のことを言うのですね。紫の上と明石の上の初対面は、鳥肌モノでした。最後まで女の業から逃れられなかった紫の上に比べ、恋愛から一歩引いた立場で心安らかに過ごせた明石の上の生きざまがいいなーとつくづく思います。
    末摘花や花散里など、心清らかな女人の回は清々しくて好きだったな。
    あと、「空蝉」のやるせなさも良かった。人生は選択の連続だけれど、これを選ぶしかない、って時も確かにあるんだよね。源氏は生まれつき身分が高くてお金持ちで顔も良くて誰からも許されてきたから、なんだってやりたい放題で手に入らないモノなんかひとつもなかったおぼっちゃま育ちの傲慢さがある。そこがカッコ良さといえばそうなんだけど、年老いたオジサンの夫と比べたら、そりゃ…でも空蝉は信念と誇りがある。情ではなくて、もっと尊いものがある。しかしそれにつけてもうつせみというタイトルの素晴らしさよ。

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  9. 評価:5.000 5.0

    「上手いつもりか?」

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    ココロにビシッと鞭打つ千秋さまのお言葉を耳にしてから、早や幾星霜。
    音楽という芸術をビジュアルで表現するのはとても難しいことですが、この漫画は見事にやり切ったと思います。私が好きなエピソードは、千秋さまをふって後悔しまくりの元カノの話。開き直ったときの鬼気迫る形相が良かった。絵なんだけど、こちらにもちゃんと声が届きました。あの千秋さまをうっとりさせた美声の彼女は、ちょっと見栄っ張りだけど、その実とても臆病で繊細な女の子だったのかなあと。ティンバニの男の子や、オーボエの男の子も大好きです。

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  10. 評価:5.000 5.0

    「この感動は自分のものではない」

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    このマンガの第一話には、「最強伝説 黒○」の第一話の冒頭そっくりそのままのシーンがあります。
    どちらの主人公も、サッカーW杯日本代表の試合を熱狂的に応援しているその最中に、全く同じことに、気づいてしまう。
    今、フィールドに立っているのは自分ではない。
    ではこれは、誰の感動なのだろう?
    どんなに感動したって、結局は他人事じゃないか。
    カッコよくてチョイ悪で、尚且つ成績がよくて性格も良くて、誰からも好かれる人気者の八虎くんは、実は相当頑張っていて、その内面にはカラカラに乾いた虚無感があります。(「最強伝説〜」の黒○に言わせたら、アンタそんなに恵まれといて、一体なんの不満があんの!?的なキラキラ人生の王子さまです。何より夢も未来もある十代の高校生ですし…黒○は外見のパッとしない孤独な中年のオジサンですが、自分と人生の歩き方を変えると決意し、空回りしがちだけど必死に動き出します。しかし、「その何か」を全く見つけてもいないで動き出してるところが、リアルです。闇雲に変わりたいと願うオジサンの右往左往ぶりを楽しむ漫画でもあります)
    対して八虎くんはさすがというか、「他人事の感動」に気がついてしまったたった数日後に、「その何か」に出会えてしまうのね笑 だからこそのこのマンガなんですが、八虎くんが「その何か」に踏み出すまでの葛藤が、こっちはこっちでリアルです。好きになってはいけない人に一目で恋に落ちてしまうのに近い。八虎くんは冷静に自分を諌めようとします。振り切ろうと思いつつ、どうしても諦めることが出来ない。どうしてもそれがやりたい。その選択で人生がまるきり変わってしまうとしても。堅実な人生を歩んでほしいと願う母親を失望させるとしても。八虎くんは周囲の人の気持ちを慮るとてもいい子なので悩んでしまうのです。それこそが彼の最大の長所であり短所でもあると、ある人物は早々と喝破します。
    私的には、あんたの人生を生きてるのはあんたでしょ。あんたの親じゃない。自分の人生は自分の好きなことだけ、死ぬまでやれ!今やれるなら、絶対に今やっとけ!です。
    色々吹っ切れて、やっぱりやろう!と「その何か」に向かって爆進する八虎くんの姿はがむしゃらで、イキイキしてます。応援したくなります。
    あと、「過去の自分を模倣する」は結構、刺さりました。画家だけではなく、全ての表現者に刺さる言葉ではないかな…

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