5.0
原作の素晴らしさの紹介(ネタバレ注意)
外伝は結婚式で完結しました、おめでとう!
皆様大好きな銀治さんが大旦那様の代わりに天神屋を切り盛りしてます
大旦那様は裏方にまわり時々葵のお手伝いと趣味の畑仕事
何故か最後の最後で新キャラ多数登場でとても複雑な思いはします
葵をネグレイドした母、祖父の隠し孫、退魔師だった祖父の使役獣
でも、物語のシンデレラにもその後はあるのだし仕方ないですね
私はこの物語の最重要人物は津場木史郎だと思います
本当は葵に家も大学資金さえもきちんと遺しています
あの契約書は、遺された孫の命を助ける唯一の方法だったのです
葵と葵の父の死の運命は、祖父が自分以外の濃い血筋にかけられた呪いの為です
つまり、愛する人達の不幸を見続けて苦しんで生きて死ぬそんな恐ろしい呪い
大旦那様でさえ恐ろしさで身震いがすると語っています
私も呪いのかけられた理由を知り、理不尽さに怒りさえわきます
所詮人間である祖父がどうあがいてもとけない呪い
だからこそ理由を作りお宿に逃がした、大旦那様に望みを託したのです
大旦那様も、虐げられてきた自分の人生と重ね合わせてほっとけなかった
その優しい大旦那様の心根にかけたんだと思います
大旦那様の優しさは、自分自身の未来を幸せなものへと変える事が出来ました
最高に望み願った幸せを命と引き換えに手に入れる事が出来たのです
だから微塵も後悔などないと思います
本当に本当に読み進めるのが辛い物語でしたがとても内容が濃い
何度も何度も飽きずに読み返せる作品です
友麻先生は本当に天才なんじゃないかと思います
私がコメントしたのは、けっしてただ料理ばかり作っている
単純な物語ではないと言う事を皆様に知って欲しいからです
全部読み切らないと理解出来ない、骨組みのある素晴らしい作品です
どうぞ最後まで読んでみて下さい、涙が溢れ出てきます
大旦那様の本来の姿を目にしても逆プロポーズした葵の男気物語です
葵の決断と本気の想いを一緒に体験して下さい
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かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。