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31 - 40件目/全63件
  1. 評価:5.000 5.0

    穏やかに育まれる死神との愛

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     この作品のヒロインの没落華族の千鶴は、新華族の三条家の使用人として奉公しながら、酷く虐げられる日々を送っていた。 そんなある日、千鶴は、小石川の街に蔓延る死に至る流行り病を鎮める為の生け贄として、死神に花嫁として捧げられることとなった。
     千鶴は、死神のもとに嫁ぐと驚愕の事実を知る。
     死神の名は八雲。実は、死神は人間の命を刈り取って死に追いやるような恐怖の存在などではなかった。人間は、死神の案内無しで死ぬと、魂が迷い彷徨い悪さをするようになって苦しむ事になってしまう。だから死神は、人間の魂を黄泉へと安らかに導き人間を救う働きをしてくれていたのである。人間の寿命はあらかじめ決まっていて、流行り病による死も、死神のせいなどではなく、元々決まっていた寿命に過ぎなかった。死神は優しい存在だった。
     死神の八雲は、死神見習いの浅彦と、幼い人間の子供の一之助と暮らしていた。一之助が、千鶴にとても良く懐いて、無邪気で可愛い。
     一之助は、両親に虐待されて、死にたいと絶望の淵にいたところを八雲に救われていた。 そんな一之助が、母親の死の間際に、母親に「愛している」とぎゅっと抱き締めてもらって、『愛されていたのだ、生まれてきて良かったんだ!』、と実感出来たシーンには、思わずホロリ泣かされた。千尋は「これからは、自分が一之助の心が壊れないように愛情を注ぐんだ!」、と八雲に誓う。八雲は、一之助の本心に気づき心を救ってくれた千鶴にありがとうと感謝する。胸が熱くなる場面だ。
     八雲には、愛というものがよくわからなかった。けれども純真無垢で慈愛に満ちて健気で芯の強い千鶴と過ごすうちに、八雲にも変化が起き始める。
     千鶴も、八雲の心に寄り添いたい、という想いが日々強くなっていく。  二人の今後の展開が楽しみです♪

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  2. 評価:5.000 5.0

    アシュリーの母親が謎だらけ

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     この話を読み始めて最初に感じた事は、主人公のアシュリーが、母親を救ったという従者に、実は騙されているのではないか、という疑念。アシュリーや母親は洗脳されてる? 母親も怪しい?                         冤罪で実家から追放されて、悪い(?)貴族に卑劣に暴行されてアシュリーを産んだという元貴族の母親。重大な真実が隠されているようだ。 従者が、母親を盾に取って、アシュリーに冷たく心無い言葉を吹き込んで洗脳しているみたいで、凄くモヤモヤする、、、違和感しかない。「あなたは母親を追い詰めた、罪深い存在だ。」なんてアシュリーに対して酷い言葉!!あり得ない!!
     アシュリーは、もっとしっかり世間を学んで視野を広げて賢くなって、簡単に人を信じないで、真実を追求して欲しい。
     そもそも父親は誰なのか? 従者が言うように本当に鬼畜なのか? それとも真逆で、アシュリーの゙救世主となるのか?

     学園生活では、アシュリーは、魔術道具の眼鏡とカチューシャで変装しているせいでブスメガネと言われたり、早速妙な女の子が転入して来て、嫌な思いをしたりなど、孤独で辛いはずなのに、当の本人は飄々としている。メンタルは強いようだ。 ところで転入生の女の子は魅了のスキル持ちの転生者?怪しい。

     カラスや仔猫など、使い魔?神獣?が登場して、王太子とかが絡んできて、話はどんどん進んで面白くなっていくので、この先の展開が楽しみではある。
     アシュリーは見かけによらず逞しいので、どんな試練も乗り越えて、成長していって、ハッピーエンドを迎えて欲しい♪

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  3. 評価:5.000 5.0

    健気なヒロイン

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     この作品は、美しいヒロインの八重が継母や異母姉などに酷く虐げられるシーンから始まるという、一見よくあるお話に思える。しかしその後の展開が変わっている。簡単に胸のすくような思いをさせてくれない。
     異母姉が悔しがるほどのスパダリイケメンに結婚を申し込まれる、とい所までは予想範囲内なのだが、このイケメンの旦那様がかなり曲者なのだ。結婚式を挙げたところまではいいが、その後、妻である八重と夫婦の営みを持とうともせず、放ったらかし状態。
    噂では、八重のような美人は好みではなくて、外で愛人を囲っているらしい。この旦那様は相当拗らせているようで、、、何か隠された秘密がありそうなのだ、、、
     八重が、前向きで健気な働き者で逞しく、使用人たちにも分け隔てなく優しくて素敵な女性なので応援したくなります。旦那様に溺愛される日を待ち望んでいます♪

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  4. 評価:5.000 5.0

    レアなチートスキルが斬新

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     主人公のクラウスには、【自動機能】というレアなチートスキルが授けられている。自動で家に帰るなどの自動移動、自動資源採取、自動で敵を倒す自動戦闘、など。これ、ダメスキルじゃないよね、神スキルです!

     なんと妹のリズにも、レアなチートスキルが付与されていた。三重神スキルの【依頼の道標】、広範囲探査など。
     シャーロット、メリム、ティエラ先輩、ロバのシルバーなどの仲間たちのキャラも良い。
     クラウスの自動機能スキルが、ぼっち仕様からパーティー仕様へとランクアップしたり、クラウスにはまだまだ伸びしろがあるようで、先の展開が楽しみ。

     厄災竜やクラーケンなどのモンスター級の敵を退治していくさまは、爽快だ!
     この作品には、まぁ何とかなるさ、必ず上手くいくはず!、という安心感がある。リラックスして楽しめる。ほんわか心和む冒険者ものです✨

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  5. 評価:5.000 5.0

    ハラハラ・ドキドキ、誰が敵か味方か?

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     天才高校生ハッカーのファルコン、高木藤丸がヒーロー。 この作品は、藤丸が、藤丸の父親や難病の妹、友達、ひいては日本の人々を大量殺戮のウイルステロから守る為に得意なハッキングテクニックを駆使して極悪非道なテロ組織に立ち向かって大活躍するストーリー。
     初っ端から、誰がスパイなのか、コイツは味方なのか、と疑心暗鬼になる。 常に時間との闘いだったりして、ハラハラ・ドキドキが止まらない。藤丸のキャラが、ドラマで演じてくれていた三浦春馬さんと重なって、応援せずにはいられない。 胸熱くなる展開で、読み始めると最後を見届けるまで戻れなくなります!

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  6. 評価:5.000 5.0

    ウブなんですか?

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     この作品のヒロインの駒子は、仕事は出来ないポンコツOLだけど、料理は得意で家事能力は高くて、オセロも得意で負けず嫌いで、明るくポジティブシンキングで優しく素直な可愛い女性。
     駒子が恋してしまったのは、普段は仕事に厳しい冷徹上司の森崎。しかし、イケメンだし、母性本能をくすぐられるタイプ。風邪引いて駒子に世話になった時に見せた素の顔が柔らかく、素朴で飾り気なく温順で、意外にも子猫のように可愛らしかった。このギャップには、キュンとさせられる。

     駒子みたいなタイプは、一緒にいると絶対楽しいし、森崎が風邪でダウンした時には、買い出しして風邪を治すための食事まで作ってあげたりして、お節介かも知れないけれど、弱っていたり困っている人を放って置くことができない思いやりの心溢れる優しい気遣いのできる素敵な女性。
     森崎のような一匹狼タイプで、一人で強がっていて、仕事が出来るなど完璧であることにこだわって、他人には隙を見せたがらない男性には、駒子のような女性との相性がぴったり合うと思う。

     森崎は、生後すぐ母親を亡くし、ずっと父親に育てられ、その父親も亡くして今は一人暮らし。きっと、色々辛い経験をしてきている。悲しい思い出も。だからだろうか、強がってしまって、恋愛にのめり込むのが怖くて臆病なのかな。 人との関わりが不器用で、恋愛ではウブなんだよね。

     ここは是非、男前の駒子がリードして、森崎を恋の沼にはめちゃってほしい! 駒子ならば、森崎を夢中にさせられると期待しています♪

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  7. 評価:5.000 5.0

    切ない愛の真実 やり直しの代償、その悲劇

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     リーセルは、19歳の時に、聖女アイリスに嵌められて断罪されて、愛する恋人の王太子の手によって命を落とす。すると記憶を引き継いだまま6歳頃に巻き戻ってタイムリープしていた。

     聖女アイリスの幼馴染のギディオンが、前世の時と人格が全く異なっていて穏やかで優しくてリーセルに好意的に振る舞い、リーセルは戸惑う。              実は、ギディオンと王太子の中身が前世の記憶を引き継いだまま、入れ替わっていたのだ。

     聖女アイリスは性悪で、親友のはずのミアの婚約者ベンジャミンを誘惑して婚約破棄させておきながらギディオンの方が美男子だからつまらないという理由ですぐに振って、ベンジャミンとミアを自殺未遂にまで追い込んでしまった。
    リーセルも前世で恋人の王太子をアイリスに奪われている。アイリスが元凶で、多くの恋人たちの仲は引き裂かれ不幸になっていたのだ。
     アイリスは己の欲望の為には手段を選ばない非情な悪女だ。聖女?どこが?
     アイリスは冷徹で厳格な血族に生まれ愛情不足で育った。その点だけ同情するが、だからといって許されない!
     アイリスの力は、心が欲望溢れて闇落ちする程に強くなるのか?家族に認められたいという想いが根底にあってより一層パワーアップした?

     王太子とギディオンの魂の入れ替わりの謎は、、、おそらくギディオンが黒幕で、王太子に成り代わり国のトップに立ち、かつ、アイリスを手に入れたい、という身勝手な欲望が発端なのではないか?
     そして強力過ぎる二人の魔力による魔術の発動によって、このような時間を遡る二人の魂入れ替わりの壮大な悲劇が起きてしまったのか?

     前まで読み返してみると、現ギディオン(中身王太子)の深く重く純粋な真実の愛が切なくて、もらい泣きしてしまいそうなほどに胸が痛むシーンが多い。
     愛するリーセルを救う為に、瀕死の状態で戦場から駆けつけて、涙流しながら、地獄に落ちる事も覚悟の上で、愛する人に刃を向ける、この不条理に思える愛の代償、この悲劇。アイリスの事など好きでもないのに誤解させてしまい苦しい思いをさせてしまった事を償ってリーセルとやり直したい、という必死の決意で起きた悲劇。

     現王太子(中身ギディオン)とアイリスには天罰がくだりますように!!
     そして現ギディオン(中身王太子)の悲願が叶って、リーセルと共に幸せになってもらいたい!!

    • 7
  8. 評価:5.000 5.0

    ひとりぼっちの魔女の秘めた恋のお話

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     森の湖のほとりに住む先代の魔女だった祖母を亡くしてからずっと天涯孤独のロゼは、現在、跡を継いで、魔女の仕事を孤軍奮闘して取り組んでいる。そんなロゼは、エリート騎士のハリージュに四年前から片想いしている。ハリージュは気づいていないが、四年前に王都の街で、ロゼは彼に救われていたのだ。

     祖母を亡くしたばかりの頃で、街の人たちが祖母の死を喜んで悪口を言っていたところ、ハリージュが 「 魔女も人には違わない。魔女の死を喜ぶ奴など胸糞悪い。亡くなった魔女は、善き魔女だった。」と言って亡き祖母を庇ってくれたことで救われて、一目惚れしてしまったのだ。

     そのハリージュが、惚れ薬を処方してくれと訪ねて来た。ロゼは、できる限り長く彼と接する時間を保ちたくて、入手困難な薬の材料を用意してくるようにと、次から次へと無理難題をふっかける。
     ハリージュの来訪は、孤独なロゼにとって、たった一つの尊い宝物のような時間、胸がときめく大切な刹那のひとときなのだ。

     ところで、馴染み゙の商人のティエンさんは身寄りのいないロゼにとって兄のような存在で、祖母亡きあともずっと温かく見守ってくれている。素敵なローブを見繕ってくれる場面は、ほっこり心和んだ。

     ロゼは勝手に失恋したと勘違いしていたが、実は、ハリージュが処方を求めている惚れ薬は、彼を兄と慕う王女が依頼したものだった。

    この物語は非常にゆっくりと、それこそまるで湖の上をたゆたうように進み、もどかしいほどになかなか進展しないのだが、それがこの作品のツボなのだろう。静寂な森の中の湖のほとりで紡がれてゆく恋心の揺らぎが詩的に描かれている。

     まともに食事をとっていないロゼの為を思ってパンなどを差し入れに来てくれるなど気遣ってくれて、とっても心優しいハリージュ。個人的には彼と上手くいってほしいけれど、、、さて、ロゼの恋は実るのか? やはり失恋してしまうのか? 先の展開が凄く楽しみです。
    まぁのんびり読んでいこう。

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  9. 評価:5.000 5.0

    永遠のテーマ

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    主役のチャーリーは、天才科学者である男性と雌のチンパンジーの間に生まれたヒューマンジー。チャーリーは、運動能力が非常に高く人間離れしていて、知性も高い。性格は飄々としていて物事に対して淡白でかなりクール。現在、高校生で、同級生のルーシーという女友達と親しい。愛も芽生えていく。

     オメラスはチャーリーの弟で、チャーリーとは別に育てられ、かなり気の毒な状態、心痛む環境のもとで生きてきた。その生い立ちは、オメラスの精神を尋常ならざるものと成すには十分だったのだろう。

     チャーリーの養い親の方々が知性的かつ寛容な心の人格者で素晴らしい。最初の養い親の夫妻が亡くなった時は余りにも非情な事件で悲しく衝撃が大き過ぎて、もう読むのをやめてしまおうかと思った。優しかった養父母の命を奪ったのが弟オメラスだ、という事実は心が虚無になるほど辛い。

     この作品では、地球上に生きている人類以外の生物と人類との関わり方、差別問題、テロなど様々な重い課題が絡み合って描かれている。永遠のテーマである。解決などは求められてはいないのだろうと思う。ただし、目を背けないで考えて欲しい、忘れないで! という熱い想いを感じている。

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  10. 評価:5.000 5.0

    気分爽快

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    筋力値9999の筋力戦士の大英雄だった過去世から、記憶もステータスも引き継いで300年後に転生したエギル。現世では、勇者学園で宮廷魔術師を目指す。
     16歳の設定だけど、筋骨隆々で16歳には見えない、貫禄あり過ぎるエギル。入学試験で早速無双してしまう。
     その後も仲間に恵まれて、勇往邁進していく。気分爽快で楽しく読み進めらます。

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