4.0
欲が深くて、目的の為には手段を選ばないジャンヌも、悪女として魅力的に描かれているところが、この作品の豊かさだな、と思います。
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500位 ?
欲が深くて、目的の為には手段を選ばないジャンヌも、悪女として魅力的に描かれているところが、この作品の豊かさだな、と思います。
アントワネットの幼さが際立つ場面だね。対抗意識を丸出しにせず、無難に通り一遍の態度を取ってさえいれば。既に歴然とした身分の違いがあるんだから。
分かりやすい悪役ぶりのデュ・バリー夫人。最下層の身分からのし上がるだけの手腕があるでしょうから、確かに、身分と可愛らしさだけの小娘では、相手にならないかも。
宮廷で1番身分が高い女性→なんて素敵なの!にアントワネットの幼さと残念さが。身分が高い立場と言うことがどういう事か、たぶん教えてもらって来てるけれど、真面目に聞いてなかったんだろうね…。
確かに、もうちょっと手元に置いて、アントワネットが自分の置かれている立場を正しく理解できるようになってから、フランスに嫁げたらよかったのかも。
オスカルのお父さんは、こう見えて子どもに大切な事を教えている。戦場では確かに「卑怯もらっきょもない」(この表現も池田先生のオリジナルですかね?)。マリーアントワネットのお母さんも、さすがの女帝で娘の教育に頑張ってるけれど、本人にやる気がなかったらね…。もうこの時点で、アントワネットの悲劇的な人生が示唆されている。普通の貴族令嬢なら、そこそこ幸せになれたかも知れないけど。
細かい事ですが、なんかバッタの絵が凄いリアルで感心しました。
変化しない事を「平穏」と呼ぶ感性の危なさに気づかされます。
マウスの脳の状態を観察する実験で、ある脳の部位に電気刺激を与えると、マウスが恋をした時と同じ脳の状態になり、現実には水の上に吊されて、恐怖や不安を感じるはずの状況でも、ハッピーになっちゃってる実験映像(欝病の治療に関するもの)があったんですが…同僚とその情報をシェアしたとき、「苦しませてあげてよ」と彼女が言っていた事を思い出しました。喜びも苦しみも、その人の人生。きちんと苦しむべき時に、苦しむ事ができるのは、人生をしっかり味わう事ができていると言うことだな、と感じます。まあ、死ぬ程苦しむ事はないけれど。死んだら人生そのものが失われるので、元も子もないしね。
オンラインゲームの世界を知らないので、勉強になる。
ベルサイユのばら
007話
ベルサイユのばら(7)