「あやこmon」さんの漫画レビューと感想（ネタバレ非表示） | 無料試し読みもできる漫画・電子書籍ストア

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5.0

2021/07/06 19:59

興味が無いこと、、

これはど田舎の話ではなく、地方都市では日々起こっている文化の話です。
共感できない女性がいたとすれば、日本の女性の中では恵まれた土地と人間関係だったと、思った方がいいくらい、根強く残っています。

やっぱり生まれ育った土地が良い、とか
こういう時だからこそ一致団結して、とか
そんなに田舎が素晴らしいなら、なぜ人が減るのか？
ビジネスなら、問題点を総括し人が増える努力をするでしょう。
ですが、田舎は変わることなく、ただただ昔のまま従えという。

主人公が都会に戻り言う
「誰も私たちに興味が無いんだよ」
そういう世界を知ることなく死んでいく友。
でもそこで生まれ支配されて育ち、もうそこでしかしか生きられなかった、のかもしれません。

田舎が不幸だとは思いません。
が、この話のように都会で生きていく人を非難したり帰ってこない事を大勢の前で責め、親を巻き込み謝罪させるなど、どこまでも幼く、遅れていると感じます。

田舎に住む、男性の支配欲みたいなものに
一様に従う女性達も問題があります。
間接的には、そういう男性を助けてしまっているということを、自覚しないと、いつまでも田舎は田舎のままでしょう。
田舎が人が減っていき困るのは、出て行く人が悪いのではありません。

問題提起させる漫画だと思います。
田舎の図書館などに寄付したらいいんじゃないかな。

427

気がつけば地獄

5.0

2024/01/19 16:21

広告から

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買って読んだのですが、すっかり忘れてまた広告からたどり着きました(何やってんのか笑)

サニーさんとナナちゃんのやりとりや感情が丁寧に描かれ、すごくおもしろかったです。
騙されているとわかった時点で、ナナちゃんが手放せればいいけどそれができない。そんな単純じゃ無いですよね。サニーさんも、こどものために家族の輪郭を壊したく無いからそのままの関係を続ける。
どちらにも感情移入してしまい、ただただ男に腹が立ちました。特に、サニーさんがパートを始めた際に家事育児の協力を求めたのに、だんだん反故にされ帰りが遅くなっていくあたりもリアルで、そこから不倫へというのが、男の子育てへの無責任さを表しています。
満たされると次へ行く雄の生物的な本能なのかもしれませんが、最終的に不倫を終了させ家族を無くして良いとほぼ思っていないところが往生際が悪くて情けない。
最終話は読者に想像させる終わり方ですが、サニーさんはナナちゃんに慰謝料を請求するのか。
あの感情を共有した後だと難しいかなぁ。私だったら満額じゃ無くても、請求するかなぁ､､､､。
女性が子育て後も生計を立てられたら、こんなことは起きなくなるのかな。でもそれだと男が困るから、いつまでたってもそれを許さないこのままの日本なんだろうな､､､

いろいろと思ってしまうような、そんなマンガでした。

1

天使のツラノカワ

5.0

2024/01/04 10:49

宗教とは､､､

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恋愛マンガとしても楽しめますが、宗教の正しい取り扱い説明書みたいな感じです。
宗教は思考を停止したり依存するものではなく、自分を見つめ他者を認め、考えを深めるためのものです。昨今の多額の寄付でお金を払うとか、洗脳するとか、その段階でそれはもう宗教では無いのです。

主人公のミカは宗教をベースにした有能なカウンセラーであり、彼女の美しい心によって多くの人が心を解放して癒されていくストーリーです。
阿木さんはこのマンガの中では、最も傷ついた人でそこをミカが受け入れるシーンは感動的です。
ミカもまた、お金に苦労し人に裏切られるスタートから、聖書のフレーズを投影しながら人のことを考え、成長して行きます。

愛されて素直に育ち、感謝と努力をすることができる人は本当に強い。
ミカのように恵まれずとも、今からでも誰でも感謝と努力をし、強くなることができる。

キリスト教に限らず、宗教を誤解している人が少しでも減るといいなと感じました。
(ちなみに私は、クリスマスも初詣もやる無宗教です)

0

女ともだち

5.0

2023/10/30 2:43

名作

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コミックを買って何度も読んだはずなのに、色々忘れていました。再びドキドキしながら読みました。
まず、ファッションが可愛い。絵が綺麗。
これだけでも、読む価値があると思うのですが、内容も素晴らしい。ダラダラと続くわけでもなく、読みやすい。ちゃんとまとまって、魅せてくれます。
今、ドラマでやっても面白いと思う。
「黄河の果てに」が映画化されたら観に行きたい。