5.0
思い出と共に
めちゃコミのトップに大きなバナーで紹介があったため。
また、海軍夫の小さな文字に引かれたため読み始めました。
私の亡くなった父は若い頃海軍の飛行機乗りだったので、少し違うけどそんな頃の父がちょっぴりでも分かるかななんて。
昭和の初めの頃のお話。
その頃は結婚って言っても殆どが親の決めた結婚で、このお話のヒロインなつ美もその一人。
夫は帝国海軍の中尉でなつ美のお父様が決めた相手。
会うことも無く結婚式当日となるが、そこに瀧昌さんなる人物は現れなかった。
なつ美は黒の振袖を着て文欽高島田を結い、写真の瀧昌さんと並ぶことが結婚式だった。
誰のための結婚式なのかと思うがその頃は家同士、後継ぎなど本人の意思とは違うところにあることが多かったらしい。
(私が祖母から聞いた話だが)
その後初めて瀧昌さんと会うのはなんと、2週間後。
それも瀧昌さんが結婚前にお世話になってた上官の家。
そこで江端瀧昌ですと自己紹介をされるが、その頃のいい家のお嬢さんは家族以外の男性と話したことが無い人が多くて、
(これも以前祖母に聴いた事)
なつ美も何を話していいか分からず黙って座っている姿がいじらしかった。
瀧昌さんも真面目で実直な人の様で、堅いしちゃらちゃらしてないからこちらも固まってしまってて良き。
お~いって声をかけてあげたくなるほどの出だし。
その先を少し読むも生活の事は勿論だが、男女の事も初々しくてこのまま初夜を迎えられるのかなと読んでるこちらが心配しちゃうくらい。
この二人が縁あって夫婦となり、だんだん自分たちの家庭を作っていくんだなと見守りたくなる。
そしてこの時代では当たり前だったのかも知れないが、瀧昌さんが誠実な分将来的な話を全然しません。
海軍の任務は当然極秘情報なので、いきなり何日も家を空けることも。
何処に居るのかも、いつ帰ってくるのかも知らされないまま家庭を守らなければならなかった妻が
どんな思いで生活していたのか、またどんな気持ちで夫を待っていたのか。
昨日まで他人だった人とどうやって生活していくのかとても興味を引きました。
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波うららかに、めおと日和