5.0
作者さんが好き
テリトリーMの住人で作者さんの描く絵やお話にどっぷりつかり、大好きになりました。
主人公未仁(みに…って、え~?)は高校1年生。
中学時代からの友人で双子の七緒と七音といつも一緒に居て、背の高い二人に守られているよう。
背が小さくてふわふわっとした感じの未仁がもし身近にいたら、守ってあげたくなっちゃうだろうなって思うような可愛い子。
未仁は中3の高校訪問で行った文化祭で、絡まれていたところを知らない男の子に助けられ、その後また会いたいとずっと思っていた。
今は念願のその高校に合格しここで彼を見つけたい、会いたいと心から願っている。
ある日その男の子とばったり遭遇。
背が高くてカッコいい彼がどんどん気になるものの、自分が恋だと錯覚し相手を傷つけてしまった過去があるため臆病になっている未仁。
それでも彼が気になって仕方がない。
未仁はその子楠瀬千耀(くすのせちあき)くんに対して恋をしているのか、そうじゃなくて恋のようなものなのか悩み始める。
そのうちに素敵なヘアサロンを見つけそのお店に入るがそこは偶然にも千耀の家だった。
ひょんなことでそのヘアサロンでバイトを始めた未仁。
そこで千耀が幼い頃同じ音楽教室で仲良くしていて、のちに大嫌いと言われその後会えなくなってしまったがずっと会いたかったちぃちゃんだと知る。
女の子だとばかり思っていたちぃちゃんが男の子で、それも千耀だったことに嬉しさと一抹の不安を感じる未仁。
好きかもという気持ちは幼馴染だった事もあり、転がるように傾斜していく。
紛れもなく恋だと自覚した時、千耀に遠恋中の彼女が居ることを知る。
この気持ちは恋をしたかったから千耀を当て嵌めただけだったのだと、自分に言い聞かせ諦めようとする未仁。
だが、一度自覚してしまった好きという気持ちは止まらず、反対にどんどん膨らんでいき。。。
この作者さんが描く主人公はいつも一生懸命で、可愛くて、それでいてはっきり自覚していないものの芯が結構強くて、可憐で読んでいて肩入れしちゃいます。
今作の未仁も身体は小さいけれど、懐が深く、思いやりがあって、ただ突き進むのではなく、
相手の気持ちを推し量ったり、周りの友達にも気を配ったりと愛すべきキャラクター。
なのでどうか千耀と想いが通じ合えますようにと願わずにいられません。
まだまだ無料分は沢山あるけれど、もう課金する気満々です。
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恋のようなものじゃなく