5.0
誰かのために思いを込めて!!
「加護縫い」って、この作者さんの想像の世界にだけ存在する創作物のようです。
連想されるものとして、和服の世界には「背守り」というものがあります。子どもの健やかな成長を願って母親などが着物の背中に飾り縫いをするものです。また、アイヌの方々が衣服に施すアイヌ刺繡にも特別な祈りが込められていると聞きます。他には、第二次世界大戦の頃、日本の女性たちが兵隊さんに送った「千人針」にも「ご無事で」という思いが込められていたでしょう。
そうしたものの延長に作者さんが「加護縫い」を考え出したのかもしれませんが、精霊さんたちと協力して作っていくイメージがまた美しい。穏やかな気持ちに満たされます。
人をこんなにも幸せにするお仕事、素晴らしい。
針子の乙女も。作者さんも。
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針子の乙女