5.0
ロキによるロキのためのロキのストーリー
切ない、寂しい、辛い、憎い、愛しい、守りたい。全編を通してロキの全身から醸し出す雰囲気と瞳からの哀しみが溢れ出ています。
ナカバとシーザの物語を縦軸に、壮大にも展開していくストーリー。登場する人達にそれぞれの大事なエピソードがあり、憎みきれないのに、弑されていきます。
最後のどんでん返しの時に、ロキの生い立ちと、ナカバとロキの関係が明らかになり、重い事実に押し潰されそう。
でも現実世界に戻るナカバがいます。彼女を愛するシーザがいます。そして、人と亜人の世界にも明るい希望が見えての大団円。
ロキによるロキのためのお話し。美しく切ないお話しでした。
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黎明のアルカナ