5.0
全話読み返しました
凄い鬱展開の中、次が最終回とのこと。
それまでの1ヶ月が長いので、全話読み返したり色んな方のレビューを読みつつ、個人的な願望を含んだ最終回の想像をしてみます。
私はやはり真山エンドだと思います。そう思う理由
・純と真山の名前の由来→作者さんの好きな映画に出てくる主人公’夫婦’から取られた。
・漫画のタイトルの伏線回収→純と武頼は結婚式をしておらず、愛を誓っていない。つまり「それでも愛を誓いますか」は、一度目の結婚とは別の結婚(真山君との結婚)時に問い掛けられるものだと考えられる。
・性格の一致と不一致→これまで純が「大丈夫」と言うと、「純さん、大丈夫しか言わないじゃないですか!」と真山君は心配してくれる。ところが武頼は純が仕事で大変な時でも電話での第一声が「大丈夫?」で、純は元気なフリをする。121話の「私もう大丈夫だから」に初めて違和感を持ち、ようやく純の浮気に気付く。
また、武頼のうつに気付いたのは、毎日一緒にいる純ではなく、久しぶりに会っただけの足立だった。純夫婦の性の不一致は言わずもがなだけど、お互い一緒にいると無理をして疲れるので性格の相性も良くない。
・武頼が身を引く可能性の高さ→ドラマ版では武頼から離婚を切り出し離婚したので。
「永遠に続くものなんてあるわけない」の回収でもある。純は勝手に武頼との20年後まで想像していたが、それまで武頼側からは離婚を言い出されないと思い込んでいるのも傲慢と言える。
読み返せば読み返すほど、真山=トゥルーエンドなのに、純本人が下した最終決断は「武頼を支える」でした。
ですが、真山君のキスマーク爆弾と、それに気付いた武頼のアクション、それに加えておそらく母の死が後押しすることで、純の選択は否定されることになるのではと想像します。
まぁ、ラストがどうあれ、純が122話までで自分自身では幸せになる選択をできなかったことは残念です。。
でもそれだけ、今の日本では、ごく普通の女性が、罪悪感や責任感の強さのために、いかに自分の本心や欲を押し殺し、後回しにしているかというリアルがこれでもかと言うほど描かれているのだと思いました。
なので、たとえ真山ルート以外の結末だとしても、そのように受け止めて最後まで読みたいと思います。
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それでも愛を誓いますか?