5.0
途中まで読んでハマった
この作品を読んで、主人公マクシミリアンの繊細な心の変化に深く心を打たれました。吃音症で内気な彼女は、幼い頃から父親に厳しく育てられ、自己肯定感を持つことができずにいました。
しかし、リフタンとの結婚をきっかけに、彼女の人生は少しずつ動き始めます。当初は無愛想に見えたリフタンが、実は不器用ながらも彼女を深く想っていることが明らかになり、その一途さにマクシミリアンも少しずつ心を開いていきます。特に、魔法を学び始めてからの彼女は、過去の自分から脱皮するように変わっていき、「自分にもできることがある」と実感していく姿に、読んでいる私も励まされました。
傷ついた心が、人とのつながりや努力によって癒され、成長していく。マクシミリアンのように、自分を信じることができない人でも、支えてくれる人がいればきっと変われる——そんな希望を与えてくれる作品でした。
-
0
オークの樹の下