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ほっこりノスタルジー
可愛いしーちゃんと、彼女を暖かく見守る家族の風景に、美味しそうな食事が彩りを添えています。時代や地域のカラーが色濃く出ていて、その時代や土地を知らなくてもどこか懐かしい親しみを感じられる作品です。
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可愛いしーちゃんと、彼女を暖かく見守る家族の風景に、美味しそうな食事が彩りを添えています。時代や地域のカラーが色濃く出ていて、その時代や土地を知らなくてもどこか懐かしい親しみを感じられる作品です。
一見ほのぼの動物王国なのに、毛皮の下に隠された各々の欲望がチラリと見えた時、紙面が一変してしまう。
キャラクターたちの関係性やそれぞれの過去や葛藤が、丁寧に描写されています。単に人間に動物を当てはめるのではない、それぞれの種族になりきってキャラを作っているんだなぁと感心させられます。
彼らの悩みと自分の悩みが重なる時、人間も結局動物なんだなーと唸らさらてしまいました。
わかるわかる!と全力で頷きながら大笑いして読みました。息子も面白かったようで、洗濯物が裏返しでも文句を言わなくなりました。
丁寧な暮らしとは言えないかもしれないけれど、身の丈にあった暮らしが一番だよな、と思わず納得の作品です。
「兄だったモノ」の描写が本当に悍ましくて、単なる良質なホラーかと思いきや。
兄とその恋人の人となりが明らかになるに連れ、物語の舵はだんだんヒトコワミステリーの方向に。
ヒロインからして隠された秘密があり、徐々に謎が明かされていくストーリーに引き込まれていきます。
もう20年くらい前の作品になるのか。それでも、まったく褪せることのない作品たちだと思います。「夜に散歩をしないかね」が好きですねぇ。読んだ当時は子供で、最後の「僕のおばあちゃん」というセリフの意味がわからなかったのですが、それもいい思い出です。
読めば読むほど面白みが深まる作品だと思います。そして表紙をはじめとするカラーイラストがもう美麗の一言。何度も手に取ってページを開きたくなる作品です。
私なんぞが語れるものではないですが。
『エヴァンズの遺書』が好きです。時代が移ろっていき、その中で取り残されたように姿を変えないエドガーたちの存在がラストで急に浮き彫りになる感じが、美しいながらゾッとします。でも、やっぱり美しいな。バラの村のヴァンパイヤたち。
ストーリーだけでなく、絵のタッチもかなり好きです。伏せたまつ毛のあの分厚い感じとか。
表題作もいいのですが、一番好きなのは長い三つ編みの女の子のお話。過干渉気味の母親、それを突き放せないヒロイン。それでも自立を予感させた矢先の、突然の別れ。切なくなると同時に、ヒロインを支えてくれる存在がいることにホッとし、温かい読後感を味わえました。
一人を楽しむ女性たちの物語。独身、というだけでなく様々な立場の彼女たちが、時に楽しみ時に悩む姿に、共感したり憧れたりできるのが楽しいです。女性だけでなく、男性にもおすすめしたい作品。
歳の離れた好きな近親の好きな人、というのは谷川先生の一つのテーマなんだろうなぁと思います。
男性が、自分をひたむきに慕ってくれるヒロインに少しずつ絆されていく過程が、丁寧に描かれていて好きです。
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しーちゃんのごちそう