お互いに自己肯定感が低すぎるのもあって、言葉が足りなすぎるんだよね。
二人ともちょっと勘違いしてるから相手に嫌われたくない思いが強すぎて、何か言いかけても飲み込んでしまって、腹を割った話し合いにならない。
それを埋めるようにすぐに仲良くしちゃうんだけど(笑)、必要なのはお互いの真意を知ることなんだけどな···
とはいえ、その行為によってリフタンの愛情や自分への思いをマクシーが実感してるのも事実だから、駄目ではない。
だけど不安を抱えたままでは今後もすれ違うだろうし、いつか決定的なことが起こってしまいそう。
リフタンはもうちょっとだったよね。
今のままでいいって、ありのままのマクシーが好きなんだって、なんで途中でやめちゃったの。それ、すごく大事だったのに。
それを伝えてもマクシーは努力を続けただろうけど、わかってるかどうかで全然違うのに。
マクシーは今回頑張って意思を伝えられた結果、魔法の習得に関しては理解が得られたけど、やっぱり不安なまま。
リフタンは、マクシーが自分の価値をあげないと必要とされないと思ってることが歯痒いのかと思ってたけど、いろんなことを身につけたらいつか自分の元を去ってしまうのではないか、みたいな不安があるのかな。
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オークの樹の下
053話
第53話