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パニック障害は認知機能のガン
パニック障害という病の、最も厄介な所は考え方の癖(思い込み)が身体症状に顕著に出る所でしょう
つまり、認知が歪んだという原因があるにしても、心が身体を病にしてしまうのです
端的に言えば自傷行為にも思えるほどの不定愁訴の数々が起こり、起こったら嫌だと起こらない様に行動まで制限される程強い恐怖を感じて、そのストレスで更に発作が起こるという…負のスパイラルが知らずに形成されてしまう…誰でも起こる可能性のある怖い病気である事です
漫画で俯瞰して見ると、主人公さんは甘えた考えをしてるとか、考えなしだとか簡単に言えます
が、実際自分の身体に起これば、多くの人が正常な判断ができる状態でなくなり、間違った答えを出してしまうと思います
まして発症し発作が起こる程の認知の歪みがあるのは、正常でない細胞…所謂がん細胞が出来てるのと同義だと思います
私は鬱は心の風邪、パニック障害は認知機能のガンだと思います
ガン細胞は通常免疫機能で、自浄され増えない(正常に戻る)のですが、増えすぎると腫瘍化し『ガン』と病名が付くことになります
パニック障害は、通常自分でケアできるメンタル不調が重なりすぎた結果、体調不良という判断力を鈍らせる状態になり(ガン細胞を取り除けなくなり)、辛くて認知の歪みが発生して更に体調を悪化させ(ガン細胞が増殖して)、それを正せないまま自己完結型の負のスパイラルにハマっている状態(ガンとして認識させる)
ガンに例えたのは、再発しやすいという点でも似てると思ったからでもあります
(あくまで罹患した事のない、専門家でもない人間が、コチラを拝見した所見での意見です)
パニック障害は、一人でも生きられる、しかし生きづらいそんな世知辛い世の中になった事で新たに生まれた現代贅沢病の様にも感じました
だから、より辛くて大変な病なのではないでしょうか?
こちらの作品はあくまで一症例ではありますし、読んでてメンヘラ?と思う部分もありますが、困ってる方の一助となれる作品だとも思います
パニックサバイバーの皆様も、今まだ治療中の皆様も、その方々を周りで支えるご家族様も、病と闘う全ての皆々様に、頑張った分、今日より明日がより良くなりますようにお祈り申し上げます
また辛い体験をここまで自己分析して作品に落とし込み、世に出してくださった作者様へご快癒を祈りつつ、感謝申し上げます
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まさか、私がパニック障害!?