5.0
ここ数年中の大作!
読むのに気力、体力が必要な作品。気持ちを鷲掴みに持って行かれるのは作者のリアルな体験を元に描かれているからだろう。命を削る気持ちで、でもこれを描くことがご自身の人生では必然だったかもしれないと感じた。
きっとこの作品で作者も救われたんじゃないかなぁ。
そして自分の中にある静子的なものにも気づいてしまった。
最終話ファミレスのような場所で2人が言い合うシーンが出てくるが、あのような会話は思春期家庭では当たり前のように繰り広げられる事だが、それが公にできることがどれだけ健全な事なのかとしみじみ。。静一の悲痛な言葉は自分に向けられているようで何度も泣けた。間違いなく記憶に残る一作。
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血の轍