すずふさんの投稿一覧

投稿
48
いいね獲得
63
評価5 77% 37
評価4 19% 9
評価3 0% 0
評価2 2% 1
評価1 2% 1
11 - 20件目/全31件
  1. 評価:5.000 5.0

    読んでいてほわほわしてしまう二人

    ネタバレ レビューを表示する

    傲慢でワガママな侯爵令嬢リリアが前世を思いだし、自分の悪行を反省したのは婚約破棄の10分前だった。最高に好みの婚約者エリックと婚約破棄しなければならない現実を泣く泣く受け入れるリリア。一方、元のワガママなリリアに疲れきり婚約破棄を申し出たエリックは、理想の姿を持つリリアが朗らかで優しい性格だったら、自分は一生彼女を大切にしたのにと嘆いていた。

    ………と、ここまで来ると展開は分かりやすい。婚約破棄後も自分を気遣ってくれるエリックの優しさに惹かれながらも破棄された身だからと自制するリリアと、性格が代わり明るく親しみやすくなったリリアに惹かれながらも今更婚約破棄の破棄なんて言い出せないエリック。すれ違う二人が結ばれるまでが本作のお話。

    その二人のお互い惹かれ合いながらもはっきり言えなかったり、自分は嫌われてるんじゃないかと落ち込んだりする姿が見ていてとても可愛らしい。ものすごく劇的な展開がある訳ではなくても、学園生活の些細な場面で仲を深めていく関係は見ていて本当に癒された。絵も可愛くてお話のテンポも良くて、おすすめの作品です。個人的にはエリックの妹がヒロインの悪意は娼館から~よりこちらが好きかな。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    王子の愛は深くて重い

    ネタバレ レビューを表示する

    もーう、とにかくヒロインレティとクラーク王子が可愛くて面白くてとにかく最高!!好き!!

    7才の時に木の上でいびきをかきながら居眠りしたあげく自分の上に落ちてきたレティの笑顔に一目惚れしたクラーク王子。でもその後に婚約者として妃教育を始めたレティは次第に人形のようになってしまう。

    「このままじゃ結婚できても仮面夫婦一直線じゃないか!そんなの嫌だ!!」10年後、結婚間近にしたクラーク王子は、レティの兄に相談する。兄ナディルから出された計画は『婚約破棄と思わせて素を取り戻したレティを捕まえろ』だった。

    舞踏会に他の女性を伴ったクラーク。そんな彼に当のレティは「やったわー!!婚約破棄だわー!!有り難うー!!!」と万歳しながら大歓喜(酷い)流れるように会場を去り、荷物をまとめ、田舎に逃亡して、憧れのアウトドアライフを堪能するレティ。………………とそんな彼女の前ににこにこの笑顔で現れるクラーク。逃げるレティと追うクラークのはた迷惑なおいかけっこが始まる。

    ………この二人の関係がとにかく可愛い。クラークの重い愛が苦手でなければ、はまってしまう作品だと思います。漫画家さんの描く二人の表情がまた絶妙で可愛い。途中、二人がほとんど出ずにサブキャラカップルの話がなが~~~~~~く入るので、そこが少しマイナスかなと。いや、その二人のお話も可愛くていいんですが、長すぎ。まだ続くの……と、少し思いました。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    宝石のように美しいお話

    ネタバレ レビューを表示する

    美しい二人の美しい恋が美しい絵で紡がれたお話。完結告知がないと云う事は第一部完で続きがあるか番外編でもあるのかな?

    義妹に婚約者を奪われ、義母によって家を追い出されて偏屈と有名な伯爵家へ嫁がされるヒロイン、と云う定番な冒頭。このお話の特徴はヒロインのクリスタが読んでいる絵本の宝石人の存在と、なぜか常に仮面を被っている旦那様の姿です。………となると先の展開は読めますね、なにげに作品表紙のサムネイルでネタバレしていますし(笑)

    意外なのは、一見クール系な旦那様がめちゃくちゃヘタレな点でした。執事に腰抜け仮面とか言われちゃうレベル。契約婚の妻は悪女と教えられていたのに来たのは清楚系美女で驚いて隠れてしまったり、変だと思いながら迎えた初夜で強引に処女を奪ってしまって自己嫌悪して落ち込んだり。そんな旦那様ジェラルドに心を開いて受け止めてくれるクリスタの美しさ。不器用ながら距離を縮めて行く二人の関係は美しいです。悪人はきっちり報いを受けるのも、安心して読めました。あと、執事のダンテさん最高。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    まだまだ序盤

    ネタバレ レビューを表示する

    原作はこれよりかなり先まで描かれていて尚未完。その長いお話を丁寧にコミカライズしてくれているのは嬉しいです。絵も綺麗で可愛らしく登場人物を更に魅力的に感じさせてくれます。

    婚約者の王太子ジラルドに婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢エリナ。ですが物語の主人公は、エリナではありません。周囲の人間はエリナに非はない事を知っており、失脚したのはジラルドの方でした。そのジラルドの代わりに王太子に持ち上げられたのが、物語の主人公。王弟一家の次男であり、これまでは近衛騎士として王家に使えていたアルヴィスです。

    非がないのに婚約破棄をされたエリナと、過去に巻き込まれた事件から女性不信がちなアルヴィス。二人の関係は分かりやすい溺愛ではないですが、お互いに一歩ずつ歩み寄るようにゆっくりと優しい関係を築いて行きます。

    そんな中で女神の加護を受けてしまったアルヴィスが、様々な苦難に対処しながら国を収めて行く姿。また、与えられた加護にはどんな意味があるのか。原作もコミカライズも、先が本当に楽しみです。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    どこまでコミカライズしてくれるのか

    ネタバレ レビューを表示する

    元はなろうの投稿小説、なのだけれど現在は作者さんが書けなくなってしまったと筆が止まっている。私も作者さん作品では、これが飛び抜けて面白く気に入っていたので残念。こちらはどこまでコミカライズするのかが心配ではある。原作は遊学した殿下が16歳になって帰還、ファラーラにぐいぐい来るようになった一番気になる所で止まっているので、なんとか続きを書いてほしい。

    物語は王太子に婚約破棄されたファラーラが12歳に逆行し、殿下との婚約直後からやり直すお話。けれどそんな中、ファラーラは「自分達の世界を物語として読んだ蝶子と言う異世界(日本)の女性が浮気され婚約破棄される夢」を見る。どうやら蝶子も、なぜかやり直しているファラーラの姿を夢で見ているらしい。

    そうして二つの世界が交互に展開される中、蝶子側の世界に影響を受けて行動するファラーラがとにかく可愛い。殿下との円満な婚約破棄と婚約破棄後の生活の保証……が目的なのに、なんだかんだ今回は殿下と良い感じになって行く姿は微笑ましいし、担任のブルーノ先生との会話は面白い。やり直しの中で出来たエルダたち友人との関係も、見ていて本来のファラーラは良くも悪くも素直なだけで、根は優しい子だったのだと思わせてくれる。

    確かに好き嫌いはわかれる作品かもしれないけど、はまる人にはきっちりはまるお話。後は原作にせよコミカライズにせよ、続きが描かれてファラーラと蝶子がどうなるかを知りたいと思う。

    因みになぜか作品サムネイルになってるのは殿下でなくずーっと後に出てくるお兄様です。変わってもサムネイルが特定のサブヒーローの一人だったり、ラストまで行ってもサムネイルがメインヒーローにならす2巻のサブヒーロー表紙のままだったり、たまにめちゃコミさんは私情で作品サムネイルを選んでいる気がしますね。

    • 10
  6. 評価:5.000 5.0

    猫可愛い……!!

    ネタバレ レビューを表示する

    高慢て我が儘な王女に異世界転生したヒロインが、自分を嫌っている婚約者と絆を深めて行くお話。孤児院訪問、お菓子作りとお約束展開以外に、このお話の大きな特徴はヒロインが猫に姿を変える能力を持つこと。

    その猫の姿が、とにかく可愛い!!毛並みふわふわしっぽふさふさお目目きらきら。嫌われてる人間の姿では無理だけど猫なら!と、婚約者のシリル様に好き好きアピールして甘える猫のエスメラルダがとにかく可愛い。もふりたい………。翠をエスメラルダ王女に転生させた神様のギイもイケメン時々黒猫で嬉しい。

    あとはエスメラルダ(翠)とシリル、二人の恋模様も可愛くてきゅんっとなります。話を収束させる為か、最後の最後にヒロインが軽率な行動をとったのが残念ですが、そこから猫に変身する能力で現状を打破するのは良かったなと。気持ちが通じた後にものすごい溺愛を見せてくれるシリル様も最高でした。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    本当に素晴らしい、そうとしか言えない作品

    ネタバレ レビューを表示する

    数ある逆行やり直し物の中でも屈指の秀逸な作品だと思いました。幼くして結婚商売で嫁ぎ、夫と分かり合えず最後は惨めな死を迎えたビアンカ。彼女は夫や実家の家族がまだ生きていた過去へと戻り、今度こそ悲惨な最期を迎えない為にやり直します。

    そのやり直しの為に、今度の人生では夫ザカリーの子を授かろうとするビアンカは、やがて逆行前には気付かなかったザカリーの不器用な優しさや愛情に気付き、やがて心から彼を愛するようになります。

    そんな二人の細やかな変化を主軸に、二人を取り巻く人物達。侍女のイボンヌ、ザカリーの部下の3騎士、執事のヴァンサン達の物語が描かれますが、彼らも主役二人に負けないくらいに魅力的なキャラクター。中盤以降登場するダボビル夫妻を始め、本当に魅力的な登場人物で溢れています。

    それに、彼らが纏っている衣装もとても細やかで美しい。全編カラーの長所を活かしきった色鮮やかな衣装も毎回の楽しみのひとつでした。

    けれど一番は……完結して改めて感動させられた物語の素晴らしさだと思います。未熟な人間だったビアンカが今度こそはと成長して、聡明な領主の妻へと成長していく姿。今生こそはザカリーを失いたくないと悩む姿。そんなビアンカの周囲の人たちとの幸せを願いながら、壮大な物語を読み進めていきました。なぜ、ビアンカだったのか。なぜ彼女は逆行して過去に戻ってきたのか。長い本編の後に続いている後日談も素晴らしくて、迷わず薦められる素晴らしい作品でした。

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    とうとう完結!!

    ネタバレ レビューを表示する

    いや、終わってみたらすごい作品でした。読み始めた頃には、こんな大作だなんて想像もつかなかったです。

    出会いの時に発動した魔法の真相。次第に魔法が産み出した理想の旦那様セイではなくて、ロアン本人と惹かれ合っていくエルイン。二人のやりとりが可愛いなぁ……公爵様の変化がすごいなぁと思った後に来る急展開。

    魔法の真相とそこからの所謂エルインからロアンへの主人公交代で伝わってくる、痛いくらいのロアンの気持ち。そうして色々な葛藤を乗り越えた後に手にする幸せな未来。最後まで読んで本当に良かった。長い無料分の後は迷うことなく課金して、その後は火曜日の更新が楽しみでした。本当に良い作品を有り難うございました。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    続編に期待したい!

    ネタバレ レビューを表示する

    本当にタイトル通りの「味方につけるまで」のお話。なので、恋愛面では漠然と決着は見えるものの曖昧なまま。物語も当面の危機を乗り越えただけ。あとは5人と言っても出番格差が顕著で、皇子の一人は本当に出てきただけ……なので☆4にしたいですが、主人公とメインヒーローが好きなので、個人的に☆5にしました。

    出番格差はマイナスにもなる一方、メインヒーローが誰なのかも分かりやすくて安心して読めるメリットもある。また、5人でもヒロインマリに恋愛的な感情をいだくのは二人。マリ本人も、5人に関わる理由が「祖国を守りたい」なのでふらふらした印象を受けないのが良かった。自ら行動する凛々しいヒロインには好意を持てる。

    あとは、メインヒーローのアレク皇子が魅力的。彼はマリと同じ、あくまでも国と国民、そして家族を一番に考えられる人で、マリと惹かれ合うのもよく分かる。一方恋は初めてでチョロ過ぎる点が可愛いなと思った。他王子に対しては支える側になりがちなマリを、アレクは支える側になってくれること。すぐに大した事はしていないと言うアレクを、マリはすごい事だと認めてくれていること。もう一人の恋愛対象である第2皇子も魅力的だけど、通しで読むとやっぱりアレクとマリは惹かれあうべくして惹かれ合った印象が残った。それだけに、曖昧さを残したラストは残念。ぜひ、二人がちゃんと結ばれる続きを見たい。

    • 5
  10. 評価:5.000 5.0

    成長してからが本番

    ネタバレ レビューを表示する

    結婚して家を出、義理の兄たちから逃げ出そうとしといた主人公が、結婚前日に兄たちに意地悪されていた幼少期に戻ってきてしまう話。最初は展開がゆるかったり、主人公のキャラについていき辛かったりでさくさく読める作品とは言い難かった。けれど、前世と同じ悲劇が起きて、主人公の環境が変わってから物語は動き出す。

    ある事情で離れて成長した長男ユージンとの、大人になってからの再会と微妙な関係。読み進めていくと、なぜ前世でもハリが結婚して家を出ようとしていたのか、その本当の理由。そもそもどうして、結婚を控えたハリが少女時代へ帰ってくることになったのかが分かります。ヒーロー役の長男はもちろん、他の二人の兄弟もかっこいい。本来の結婚相手だった幼馴染みの兄妹も素敵。なにより、最初はクセを感じたハリが、聡明で優しい女性へ成長していく姿も素晴らしかった。

    • 1

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています