カイドとシャーリー。ヘルトとお嬢様。二人の関係が、消し去れない思いの残滓が読む度に切なくて泣いちゃう。お互いに気付かないまま、互いの背中を追いかけてしまっていた。今いる姿に、かって愛した人の面影を求めて。
このお話が切ないのは、そんな二人の叶わなかった恋の物語に、たくさんの人たちも胸を痛めていたことだと思う。全てを一人背負ったまま残されたカイドの姿を見ていられなかった人間の一人がイザドルだった。だから、シャーリーを警戒してキツい言葉を浴びせた。カイドがこれ以上傷を背負わなくて良いように。その気持ちもまた切なくて、読んでいてこちらも苦しくなってしまう。本当に大好きなお話です。
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狼領主のお嬢様【タテスク】
013話
Chapter13