リゼナに関してはこれで幕退きかな。レイモンドの過去にリゼナに憧れる気持ちはあったし、実弟のリオンにもリゼナへの情はあった。何よりも、エドモンドはこんな母親であっても彼女を慕い、最後まで庇おうとした。愚かな欲に惑わされて人を傷付けず、道を誤らなければ彼女なりに幸せになれる可能性はあった。それを捨て去ったのはリゼナ自身。
レイモンドが別れ際に投げつけた言葉は、彼女を絶望へと叩き落としたんじゃないだろうか。レイモンドがエドモンドに見せた恩情も。彼女にとっては、レイモンドは平気で他人を踏みにじる憎むべき冷酷な皇帝で、自分はその被害者だと考えていた方が楽だろうから。エリヤが過去に恋した優しい少年がレイモンド本来の姿で、エリヤを取り戻した事でレイモンドが情を持つ一人の人間に戻ってしまった事を認めるのは屈辱だろうから。エドモンドが情状された事を喜ぶ気持ちより、エドモンドが情をかけられた屈辱を嘆くリゼナ。やっぱり彼女は最後まで救いようのない女だった。
取り敢えずはエドモンドの命は助かりそうで良かった。本当は第一皇子として残してあげたいけれど難しいんだろうな。実行はしていなくても、カーライル殺害計画を知っていて隠した事は事実だもんね。
そして、そのカーライルを救うための解毒剤は無事に手に入った。けれど、エリヤは知らないんだよね。レイモンドもまた、カーライルを救うために同じ毒に侵されてしまった事を。恐らくあの小瓶の解毒剤は一人前だろう。最後にエリヤが乗り越える試練は、どうやってレイモンドを救うかになるのかな。いよいよ最終局面、なんとかみんな幸せになって欲しい。
後、前から思っていたんですけど、カルテール卿イケメンじゃないです?ちょっとクールな感じがめちゃくちゃ好みなんですけど。
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あなたの後悔なんて知りません
119話
第119話