ルウェリン!目覚めて良かったあぁぁぁ!!目覚めた彼女が口にした決意。王になる。ブリジェントの正統な王権を取り戻す。踏みにじられ虐げられても息を潜めてやり過ごそうとしていた捨てられた王女は、一度あの時死んだんだろう。そして再び目覚めた。誇り高い黄金の烏の血を継ぐ者として。
思えばここに来るまで、アルマンが帰還して以降のルウェリンが王女としての誇りを取り戻していく姿と、本人に疎まれながらもアルマンがそうなる様に仕向けてきた様子は描かれて来た。前回までのアルマンの回想を受けてのルウェリンの決意。この話は、ルウェリンが関係を持った男たちに支えられながら、再び王女としての本来の姿を取り戻していく話なのだと個人的には思う。そしてその伴侶になるのはアルマンダイトしかいないように描かれて来たなと感じた。少なくとも、ルウェリンが王になるのなら、王配になれるのは高位貴族のアルマンくらいだし、王家を取り巻くガトリンガー侯始めとした貴族と渡り合えるのもアルマン。最大の政敵になるだろうブリオン公爵家に対抗出来るのはヴィセルク公爵家だけとも散々言われて来てるしね。
その当のアルマンは持ちネタのように、エルネルに大事な時にそばにいないと突っ込まれていた。・゚・(ノ∀`)・゚・。ただ、彼がどこまでも献身的なのは周囲の目からも明らかで、その点はエルネルも認めているのかな。呪いの周期は別にしてもルウェリンのそばにいるよう伝えた意図か気にはなる。まだまだルウェリンが命の危険に晒される可能性があるのか、或いはルウェリンが心の奥ではアルマンを待っていると感じているのか。取り敢えず、目覚めて最初に自分の名前を呼んでくれて、アルマンの献身も少しは報われたんじゃないかな。
5年前の真相も分かって、いよいよ王権の問題や呪いを解く方法に踏み込んでいくのかな。聖国問題が終われば、またトリスタンも参戦してくる筈。ただ、5年前の真相も、ルウェリンの呪いも、ルウェリンとアルマンが幼馴染みな事も知らない状況で、作品の本筋からは少し出遅れてしまった感じはあるかも。アルマンとエルネルはルウェリンが自分を求めるのは烙印の影響と理解しているけど、トリスタンはまだそれも知らない。今後は彼もルウェリンの秘密を知る展開が来るんだろうか。
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捨てられた王女の秘密の寝室【タテヨミ】
115話
覚醒